話し方の達人に学ぶ、優れた話し手になるための4つの秘訣

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エージェンシーのオーナー、ビジネスコーチ、戦略コンサルタントにとって、話し上手になることは重要だ。人前でうまく話すことが、新しい顧客獲得のための最重要戦略であることは間違いない。

そこで、8月20日にテネシー州ナッシュビルで開催された「トーストマスターズ・パブリック・スピーキング世界チャンピオン大会(Toastmasters World Championship of Public Speaking)」で優勝した人物に、教えを請うことにしよう。ポーランドのヴロツワフに住むジンバブエ人で、24歳のソフトウェアエンジニア、シリル・ジュニア・ディム(Cyril Junior Dim)だ。

(トーストマスターズ・インターナショナルは、個人がより効果的なコミュニケーター、そしてリーダーになることを支援する、世界的な非営利教育組織だ。コロラド州イングルウッドに本部を置き、144カ国に1万4700以上のクラブを持ち、28万人を超える会員を擁している。トーストマスターズ・インターナショナルは1924年以来、人々がより良いスピーカーになるための支援を行っている。)

2022年の世界チャンピオンになったディムは、144カ国から集まった3万人の参加者の中から、6カ月以上かけて数回の予選を勝ち抜き、チャンピオンの座に輝いた。ディムの感動的な優勝スピーチ「ンディニ(Ndini:ショナ語で「それは私です」の意味)」はこちらから視聴できる。

ディムは優勝後、ステージやZoom、ポッドキャストで、より良い話し手になるための4つのヒントを提供してくれた。

ストーリーを集める。「講演者が遭遇する最大の問題のひとつは、話すべきトピックやトピックを裏付けるストーリーを見つけることだ」とディムは言う。「毎晩5分間、その日の最も興味深いエピソードを書き留めることは、とても良い練習になる。そうすることで、時間が経ち記憶がおぼろげになってしまうことを防げる。また、頭の中を積極的に探って、忘れていたかもしれない過去の話を思い出すことができる。そうすることで、スピーチに使える素材が豊富になる」
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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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