政治はブランディングに影響を与える 米若者世代に顕著な傾向

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「ブランドが自らの持つ特定の価値観を主張し、それに関連のある約束を破ったり、消費者とのエンゲージメントにおいて対応が鈍かったりすれば、消費者はすぐに別のブランドに関心を移します」

「約束が果たされるのを待つことはありません。ブランドは他にいくらでもあるのです」

市場のもう一つの側面


市場が政治的に左寄りの信条や社会的大義に敏感であるとはいえ、企業が保守派の消費者をターゲットにできないというわけではない。レゾネートの調査によれば、消費者の中には「右寄りの立場を取るブランドの製品を購入したい」という人たちもいる(ただ、左寄りの人たちより10~15ポイント少ない)。

ブランドにはよりリベラルな立場を取るものの方が多いことから、右寄りのブランドにとっては、それを明らかにすることで顧客を獲得できる可能性もあるということだ。

ブランドが市場において自らの“スーパーファン”層を特定することができれば、その人たちはたとえ数が少なくても、そのブランドと強い親和性を持つ消費者だ。

その人たちと人口統計学的属性や社会経済的な背景が似ている人たちに狙いを絞れば、よりコスト効率が高いマーケティングを行うことが可能になる。そして、売上高とマージンを増やすことができる──政治は、業が利益率を高めるためのツールにもなっている。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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