「子どもたちのメンタルヘルスの危機についてより多くのことを知るほど、社会性と情動の学習(SEL)」だけでは問題を解決できないとの考えを強くしています」
「必要なのは、治療やケアに関する戦略に心理教育を取り入れることです」
親が警戒すべき子どもの「変化」
エッガー博士は、「社会の混乱とパンデミックが残したトラウマは、子どもたちとその家族を最優先にするということにおいて、私たちがどれほど粗末な仕事をしてきたかをあらわにした」と述べている。幼少期のトラウマは、脳や神経系、免疫系、ストレス反応系の健康を損なう可能性がある、
親として心配すべき子どもの状態は、「感情や行動、睡眠、食欲に持続的な変化があり、それが激しい変化であり、一日のほとんどの時間においてみられること、それらに対する親の介入への反応がみられないこと」だという。
また、それまでなかった腹痛や頭痛、関節の痛みを訴え始めることにも注意が必要だ。治療可能な医学的問題があることを示すサイン、または不安障害やうつ病の可能性もあるという。
遊びの中で繰り返し、「悲しみ、死、危険」などをテーマにする、あるいは「自分自身に関する否定的な発言を繰り返す(「自分はバカだ」と何度も言う、など)」といったことも、心配すべき理由かもしれない。
エッガー博士は、「一方的に判断せず、オープンであること」が重要だと話す。そして、「あなたが気にかけていること、子どもの気持ちを真剣に受け止め、苦しんでいるなら助けたいと思っていることを、子どもにわかってもらいたいはずです」とアドバイスしている。
(forbes.com 原文)