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2022.09.22 07:15

ビットコインが1万2000ドル台に下落する最悪シナリオ

Getty Images

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ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号通貨の価格は、今年に入り大規模な暴落に襲われ、合計で約2兆ドルの価値が吹き飛んだ。

ビットコインの価格は昨年秋につけた史上最高値から70%下落し、2万ドルを下回っている。イーサリアムの価格も先日、米国証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長の厳しい警告を受けて暴落した。
さらに、暗号通貨市場は、連邦準備制度理事会(FRB)が、現在進行中の高インフレを抑え込むための追加の利上げで、さらなる打撃を受けることに怯えており、一部のアナリストは、その影響は2008年の金融危機よりもひどくなるかもしれないと警告している。

そんな中、ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア商品アナリストのマイク・マクグローンは「我々はマクロ経済全体に目を向ける必要がある。暗号通貨市場を痛めつけているのは、FRBの巨大なハンマーだ」と述べている。

9月13日に発表された8月の米国のCPI(消費者物価)上昇率が事前予想を上回ったことで、FRBの大幅利上げ観測が強まった。市場は75ベーシスポイントの引き上げを予測しており、そうなれば金利は4%を超え、2008年の金融危機前の水準に達することになる。

「暗号通貨は、依然として株式市場の動きと密接に絡み合っており、非常にリスクの高い資産とみなされている。このため、投資家がより安全な資金の置き場所を求めて資産を退避させる動きが出ている」とアナリストは述べている。

「私個人としては、2008年の金融危機よりも悪くなると考えている。FRBはかつて、2007年に緩和を始め、その後大量の流動性を追加したが、それと同じ手法をとることは不可能だ」と、マクグローンは述べている。

彼は、ビットコインの価格が2025年までに10万ドルの史上最高値を更新する可能性があると予想し、イーサリアムについても長期的には強気の見方を維持している。しかし、今のところ、ビットコインの価格は2万ドルを割り込んでおり、さらなる下落が危惧されている。

FxProのアナリストのアレックス・クプツィケビッチは、「売りが一服しているものの、テクニカルなパワーバランスは弱気相場側にあり、ビットコインの価格が1万2000ドル~1万4000ドルのレンジに移行する可能性がある」とEメールでコメントした。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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