「買い物依存症」を克服したい人への心理的アドバイス

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『脳研究評論』に掲載されたある古典的な論文では、ドーパミンは報酬がもたらす満足感よりも、むしろ報酬を求めることに関係していると論じている。

同様に、スタンフォード大学の神経科学者ロバート・サポルスキーは、私たちの脳は報酬そのものよりも、報酬を期待することでドーパミンを得ていることを示唆している。

このことは、ウィンドウショッピングがいつも気持ちよく、その欲望の対象を実際に所有するとすぐにその魅力が失われてしまう理由を説明できるかもしれない。

この発見を自分の買い物行動に応用する方法は次のとおりだ。毎週数時間、自分のほしいものを見る時間を作ってほしい。そうすれば、ショッピングの良い面をすべて享受しながら、悪い面を避けることができる。

#3. 自分が愛着の湧くものを買う


買い物をするときの心得は「少量で高品質のものを買う」ことだ。

流行に乗り遅れないために、流行のものを買う必要があると思うかもしれない。しかし、頻繁に買い換える必要のないもの、流行に左右されないもの、あるいは愛着の湧くものを購入する方が賢明だ。

そのようなアイテム(例えば高級腕時計)は、一般的に長持ちするように作られており、安価なアイテムよりもずっと価値を保つことができる。

『消費者心理学研究誌』に掲載された2014年の研究によると、自分という人間に基づいて買い物をすることで、自分の人生をコントロールしているという感覚を高めることができるそうだ。これは、ひいてはより多くの幸せを感じるために、より多く購入することへの依存を減少させることができるのだ。

ここで、関連するお得情報を伝えよう。お金を貯め、クレジットカードよりデビットカードを選ぼう。そうすることで、所有するという期待感から、より購入との結びつきが強くなる。また、まだ持っていないお金を使わないようにすることもできる。

まとめ


問題のある行動を起こしても、必ずしも依存症になるとは限らない。しかし、もし自分の行動が依存性を示していると思うのであれば、それを判断する1つの方法として、公認の精神科医に相談してみるのもよいだろう。それまで、まずはこれらの簡単な方法を適用してみて、買い物行動による悪い影響を軽減しよう。

forbes.com 原文

編集=Akihito Mizukoshi

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