ウォルマート米国のデニース・インカンデラ執行副社長(アパレル、プライベートブランド担当)は「この機能によりショッピングのゲーム化が生じ、異なる服を試着した自分を何度も見ることができる。これは実はとても魅力的だ。こうした機能はこれまで存在しなかったはず」と述べた。
同社は今春、50人のモデルを使って服の試着を再現できる「Choose My Model(私のモデル選び)」を導入。同技術は非常に人気を博し、消費者からはさらなるモデルの追加が続々依頼され、ウォルマートではそれに応えてモデルの数を増やしていた。現在、その数は120人を超えている。
インカンデラは「人々が最終的に求めていたのは、自分と似たような見た目のモデルだ。そのため当社では『Be Your Own Model』を導入し、自分と似たモデルを選ぶか、それとも自分自身がモデルとなるかの選択肢を顧客に提供できることを喜ばしく感じている」と説明している。
インカンデラによると、このプログラムには毎月新たな商品が追加され、参加するブランドの数は増え続ける予定だ。
インカンデラは、「これが、新たなネットショッピングの形の始まりではないか思う」と主張し、「これは当社の技術だ。当社では企業を買収し、ウォルマートチームが1年かけて機械学習やアルゴリズム、マッピング技術を構築した。これは、2つの平面的な画像を上に重ねるだけではない。衣類が体にどうフィットするかについてより正確な印象を与えるため、マッピングと地形学技術を活用している。これは真に当社独自のもの」と続けた。
この技術は最終的に、女性用衣料から男性用衣料、子ども服、アクセサリーへと拡大することを目標としている。