キャリア・教育

2022.09.20 20:00

上司がひどいアイデアを提案 うまい対処法は?

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このアプローチを活用すれば「そのアイデアが嫌い」という感情的な訴えの代わりに、その役員が計画プロセスの一環として考えなければならないような非常に現実的なリスクをいくつか指摘することができる。
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そのプロジェクトには成功の見込みがないため棚上げにすべきだという誰も話したがらない問題がリスク分析により指摘されるかもしれないが、これは最終的に相手が決めることだ。あなたの方では、相手が最善の決断を下せるよう価値あるデータを提供しているだけに過ぎない。

また、リスク分析にはもう一つの重要なメリットがある。それはこのプロセスを通して、あなたの当初の認識に疑問が生じたり認識が変わったりすることだ。

もしかしたら提案されているプロジェクトはそれほど悪いものではなく、リスク分析の議論の過程で、以前は考慮されていなかった新たな潜在的機会や革新的なアイデアが見つかるかもしれない。最初はばからしく思えたアイデアは、実はあなたがこれまできちんと考えたことがなかったような、既成概念にとらわれない真にユニークなイノベーションかもしれない。
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このアドバイスは、経営トップ層がいつも現実離れしているということを示唆するものではない。(多くの人はその逆だ)。しかし、上級役員がひどいアイデアを提案し、周囲の人がそれに反論して異なる手法を示す論じ方を心得ていなかった(あるいはその勇気がなかった)という単純な理由で、こうしたアイデアが会社のエコシステムに侵入することは多い。

正式で大掛かりなものでも迅速で雑なものでも、リスク分析は賢明とは言えない新たなプロジェクトについて気まずい議論を行う際に論点をまとめる強力なツールとなるはずだ。

こうした裏付けのデータを手に入れれば、上級リーダーに対して啓発的で説得力ある有益な分析を提供する準備ができる。大半の上級管理職は、許容できないリスクがあることを示唆するデータに直面すると、銃弾をかわせたことに感謝するはずだ。

こうしたいわば証拠を無視したがる管理職もいるが、あなたの方では少なくとも懸念事項を記録に残し、潜在的な緩和戦略を検討したことになる。どちらにせよ、リスク分析は権力を持つ立場の人に真実を伝える強力なテクニックになり得る。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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