「発明特許」とも呼ばれる実用特許は、新規または改良型の製品やプロセス、機構の発明が対象となる。大学とその関連研究機関が取得した実用特許の数は、大学が法的に保護しようとしている独自の商業的可能性を持つ研究活動をどれほど行っているかを比較する主要な指標となる。
ランキングは米国特許商標庁のデータに基づき、2013年から毎年公表されている。2021年のトップ20校とその特許取得数は、以下の通り。
1位 米カリフォルニア大学評議員会 589件
2位 米マサチューセッツ工科大学 335件
3位 米テキサス大学 203件
4位 アブドルアジーズ国王大学(サウジアラビア) 187件
5位 米スタンフォード大学 181件
6位 米パデュー研究財団/パデュー大学 169件
7位 米ハーバード大学 167件
8位 米アリゾナ州立大学 153件
9位タイ 米カリフォルニア工科大学 146件
9位タイ 精華大学(中国) 146件
11位 米ジョンズ・ホプキンズ大学 144件
12位 米ウィスコンシン大学同窓会研究財団/ウィスコンシン大学 143件
13位 米フロリダ大学研究財団 136件
14位 米ミシガン大学 132件
15位 米ペンシルベニア大学 128件
16位 米ミネソタ大学 109件
17位 米コーネル大学 105件
18位 米ピッツバーグ大学 104件
19位 韓国科学技術院(KAIST) 102件
20位 米メリーランド大学 98件
トップ20校のうち17校が米国の大学で、そのうちの9校が公立大学だった。
特許活動は、大学の創造力とイノベーション能力を測る重要な基準であり、上位校の指導部はこのランキングに即座に反応した。テキサス大学群のジェームズ・B・ミリケン総長は、同校が上位に入ったことを受け、「テキサス大学の各機関は、新たな発見、問題解決、産業ニーズの支援、研究とイノベーションを通じたテキサスの人々のための機会創出に努めている。当校システムが保有する特許は、ポジティブな変化と機会を生み出す触媒となっており、2021年には各大学機関に技術のライセンス料として1億2800万ドル(約183億円)をもたらした」とコメントしている。
(forbes.com 原文)