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2022.09.26 16:00

コーチングで人も組織も文化も変わる。ビジネスにおける「答えにたどり着く筋肉」の鍛え方とは?

2022年5月に、戦略人事コンサルティングからオントロジカル・コーチングの提供にリブランディングした35 CoCreation(サンゴ コ・クリエーション)。次世代のリーダーに求められるコーチングモデルとは?



近年、企業の組織構築において「コーチング」の手法が取り入れられている。コーチングとは、ビジネスにおける課題に関して、自らのなかから答えを引き出せる力をつける、いわば自己成長や自発的な行動を促す方法を学ぶもの。

コーチングにはさまざまな種類があるが、今回注目したいのは「オントロジカル・コーチング」。南米チリの政治家・哲学者だったフェルナンド・フローレスを中心に1980年代に理論化されたものであり、オントロジー(存在論)=今自分自身が人間としてどうあるのか(Being)に着目し たコーチングモデルとなっている。

2020年の創業以来、さまざまな企業の戦略人事コンサルティングを行なってきた35 CoCreationは、2022年5月より、オントロジカル・コーチングに特化したサービスを提供する企業に生まれ変わった。代表の桜庭理奈はGEヘルスケア・ジャパンの人事本部長、執行役員を務めた経歴をもち、社内外で人事コンサルとして手腕を発揮してきた人物。なぜいま、課題解決の手法としてコーチングが企業に求められているのか。「コンサルティングは答えを提案しますが、コーチングでは、答えはその人のなかにあると120%信じて、その力を止めているものは何かを一緒に探しにいく。これがコンサルティングとコーチングとの大きな違いです」と桜庭は説明する。 

冷淡な管理職男性の内なる変化


35 CoCreationには、後継者育成や、部長クラスを役員に昇格させるためのマインドセット醸成に悩む企業からの相談が多く寄せられる。特に多いのが、実績を重ねた50代の考え方を時代に合わせてアップグレードするような依頼だ。そこにオントロジカル・コーチングがフィットする。

例えばこんな事例だ。製造業、50代半ば役員候補の男性。一言で言うなら結果主義。成果を出せなかった部下は容赦なく見放し、私的なコミュニケーションは一切とらない。仕事はできるが、人に興味なし、弱い者はいらないと言い放つ彼の下では離職率が高い。このままでは昇格させられないと考えた上層部が彼にコーチングを受けることを指示した。

コーチングを始めた当初は、趣味の話以外は無表情だったという。しかし回を重ねるにつれ、心の内を語り始める。離婚歴がありその原因が自分にあること、本当は人に嫌われて生きるのは嫌だと思っていること。やがて、自分自身に興味がもてないという根幹に行き着いた。そこから、自分の好奇心をもう一度取り戻したいという気持ちへと向かい、この気持ちを開花させるようなコーチングへとシフトしていった。その結果、他者の意見を受け入れなかった姿勢が変化し、会議で周囲の意見を促したり、部下とのキャリア面談を自ら提案するなど、対人関係に変化が表れる。コーチング前の360°サーベイ(事前調査)では、共感力が10点満点中0.5点だったのが4.5点に。同時に、ティーチング(人に指示をする力)は5点から2.5点となり、指示しすぎることで部下が答えを見つける喜びを奪わないようにする、という配慮が生まれるなどの変化を遂げた。

「クライアントのなかに何か不安、焦り、恐れ、エゴなどが奥底にあるとわかれば、コーチはその感情の本質に立ち戻る質問を投げかけます。特に50代は感情を押し殺して仕事をしてきた人が多い。その『戸棚に仕舞われた感情』を引っ張り出し、日の目を見る手助けをしていくのです」

オントロジカル・コーチングがユニークなのは、感情と体と言動はつながっていると考える点だ。「その感情を体のどこで感じますか?」「その体の感触をあえて言語化すると、どのような表現になりますか?」といったコーチング質問もあるという。

「その人のいまの状態を深く把握し、いちばん思考が強い筋肉(=習慣)は何かを見極め、少しだけ別の筋肉を使えるような質問をすることにより、感情と体と言動を一致させていくことが大切。体・心のあり方や言動が変われば見えてくる景色も変わり、不可能だと信じていたことが可能になり、選択肢も増え、得られる結果も変わる。全身全霊における本質的な変革を、クライアント自身が内発的に促進できるところが、オントロジカル・コーチングのパワフルなところだと思っています」

クライアントの心に寄り添い、深い信頼関係のなかで一緒に課題を解決していく。その関係はさながらタンゴのようだと桜庭は言う。

「一緒に息を合わせながら、右に行ったら右、時にはターンをし、お互いにエネルギーを交換しながら踊るようなイメージです。その踊る感覚を身につけるのがコーチングの難しいところであり、美しいところだと思います」

信頼関係を築くため、コーチングを始める前にはクライアントだけではなく、上司、同僚、部下などにも話を聞き、何がクライアントの課題なのか、そしてどこにゴールを設定するのか、関係者間で丁寧に話し合ってからコーチングに入るという。


「今の50代管理職には「戸棚に仕舞われた感情」を取りだす作業が必要」と話す桜庭。

依存から伴走へ。自立できる力を


ゴールへ向かう道標を示すのがコンサルティングなら、ゴールまで自走できる力をつけるのがコーチングだ。だが35 CoCreationはなぜ、コンサルティングからコーチングにリブランディングをしたのか。桜庭自身、社内外において10年強コンサルティングを行ってきたが、もし自分(コ ンサルタント)がいなくなったときに顧客は自立して答えを出せるのか、常に答えを求められ、それに応じ続ける、というこの関係性は健全なのか。さまざまな問題点が浮かび上がってきた。

「私が相手の望むソリューションを提供し続けたら、このサイクルは断ち切れないですからコンサルティングをやめ、コーチングという方向に切り替えたのです」

依存を断ち、経営者やリーダーが自らの足で立てるように伴走することで、社会や組織のなかが健全になると考えたのだ。

「そもそも、相談に来た方の8割は、答えにアタリをもっている。けれど、確信がもてない、または勇気が出せないという場合がほとんど。伴走者がいれば答えを導くことができるのです」

またコーチングによるインパクトは、個人だけの変化にとどまらない、と続ける。

「多くの企業が抱える問題の根幹は、対話の質と量が足りないこと。上司に相談ができない、部下にものが言えないなど、きちんと話ができないことがさまざまな問題を引き起こします。コーチングの対話の型がスタンダードになれば、組織のカルチャー(組織文化)は劇的に変化し、新たな価値を創造できる集団へと変容するのです。コーチングはもはや、コーチングカルチャーと位置づける時代です」

35 CoCreationのコーチは全員、国際コーチング連盟認定プログラムの有資格者であり、オントロジカル・コーチングのコーチングプログラムの卒業生。2カ国以上の言語力と多文化の越境の経験も必須としている。さらには企業の本部長以上、もしくは経営者の経験をしている者。多様 なバックグラウンドをもつ、クオリティの高いコーチを育成、起用しているという。

「企業内でインパクトを与えるポジションの人が変わることにより、社会、文化、チームの業績をも変えることに貢献できる。一人ひとりの志や働く意義を組織の志につなげることで、持続的変化の原動力を生み出す。働く人と組織がともに成長できる喜びにあふれた世の中を作りたいですね」

35 CoCreation
https://35cocreation.com/
お問い合わせ:contact@35cocreation.com



桜庭理奈(さくらば・りな)◎35 CoCreation CEO。多国籍企業数社で戦略人事として活躍後・GEヘルスケアジャパンへ入社、人事本部長、執行役員を歴任。2020年、35 CoCreationを設立。経営・組織・リーダーシップ開発コーチング、アドバイザリー活動を伴走型で支援。国際コーチング連盟認定コーチ。New Field認定コーチ。New Field認定チームコーチ。New Field認定ヘルス&ウェルネスコーチ。

Promoted by 35 CoCreation | text by Rikako Ishizawa | photographs by Tadayuki Aritaka | edit by Masako Kihara