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2022.09.20 07:00

インドで最も高価値なユニコーンByju's、年間820億円の赤字に

sdx15 / Shutterstock.com

インドのオンライン教育大手のByju’s(バイジュース)が、数カ月遅れでようやく2021年3月期の決算を発表した。インドで最も評価額が高いユニコーン企業である同社の損失額は、前年の31億ルピーから456億ルピー(約820億円)に拡大し、営業コストが2倍以上に膨らんだ。売上高は、前年比3%減の243億ルピーだった。

バンガロールに本社を置くByju’sは、監査法人との見解の相違により決算を延期したと報じられていた。同社は、監査法人の助言により収益の40%近くの計上を先送りした。

パンデミック時のオンライン教育への需要増に支えられ急拡大したByju’sは、過去6年間でインド、アジア、米国で15社を買収した。同社は、2021年以降に26億ドルを買収に費やし、インドの試験対策プロバイダーのAakash Educational Serviceを9億5000万ドル、シンガポールのGreat Learningを6億ドルで買収した。この2社の収益は、買収後に倍増したとByju’sは述べている。

巨額の買収に対する批判が高まる中、同社の共同創業者でCEOのバイジュー・レヴィーンドラン(Byju Raveendran)の妻のディヴィア・ゴクルナス(Divya Gokulnath)は、「安易な支出は控えている」と6月のフォーブスアジアの取材に述べていた。

同社は、ナスダックに上場する米国のエドテック企業2Uの買収にも乗り出し、現在の時価総額6億ドルの3倍以上の約20億ドルを提示したと報じられた。Byju’sはまた、インド国内に200カ所以上ある授業センターのネットワークを年内に500カ所に拡大し、教師の数を2万人に倍増させようとしている。

同社の共同創業者のレヴィーンドランは、2011年に妻とともに教育サービスのThink & Learnを設立した後に、自身のファーストネームを冠したオンライン家庭教師アプリのByju’sを立ち上げた。フォーブスは、同社の今年3月の資金調達の際の評価額230億ドルをベースに、夫妻の保有資産を35億ドルと試算している。

Byju’sはマーク・ザッカーバーグやテンセント、米国のプライベートエクイティGeneral Atlanticといった著名な投資家の支援を受けている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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