キャリア・教育

2022.09.25 14:30

生徒の試験結果に「格差」があるのは低予算と非効率的な授業の所為だけじゃない

Getty Images


ポイントは、すべての親が大学に行く必要があるということではない。そうではなく、大学教育を受けた親がよく提供するような、学問的な知識と語彙を、学校はすべての生徒に与えることができるということだ。これが、高校生活や人生はいうまでもなく、標準的な読解力テストで良い結果を出すための基本的な要素なのだ。
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さまざまな理由で、特に小学校のレベルでは、ほとんどの学校がそれをうまくできていない。小学校では歴史、地理、科学、芸術といった学問的知識を身につけるための教科に生徒を没頭させる代わりに、1日の大半を適当な話題について書かれた読みやすい本を使って、幻の読解「スキル」を練習させることに費やしているのだ。このような標準的なアプローチでは、高校レベルのテキストを理解するために必要な予備知識、あるいは読解テストの文章を理解するために必要な背景知識が身につかないのだ。

小学校低学年から体系的に学問的知識を身につけ、書かれた文章の読み方を教えるという、現在の教師が十分な訓練を受けていない、根本的に異なる種類の初等教育カリキュラムに切り替える学校が増えている。また高学年では、生徒がカリキュラムに期待されていることを学ぶのを妨げている知識のギャップを特定し埋め合わせるために、明確で慎重に順序立てられた文章作成(ライティング)指導が行われ始めている。しかし、こうしたアプローチは、まだまだ一般的なものとはいえない。

確かに有能な教師は必要だが、教師が有能になるための最善の方法は、知識を得るためのカリキュラムと、それをうまく体得させるためのトレーニングを提供することだ。確かに、公平で十分な学校予算は必要だ。しかし、それを賢く使う方法を知らない限り、大きな違いは生まれない(そして、良いカリキュラムのコストは悪いカリキュラムのコストと変わらない)。
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もちろん、人種差別や貧困と戦うことは必要だが、同時に、学校がすべての生徒を真に教育するために、何をどのように教えるかを変えなければならない。もしそうでなければ、仮に人種差別や貧困を何とかなくすことができたとしても、より公平な教育制度や社会をつくるには、実はそれだけでは不十分だということがわかるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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