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2022.09.21

【9月第2週資金調達まとめ】クラウド型建設プロジェクト管理アプリのアンドパッドが総額122億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、9月2週目の“注目のトピック”として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

アンドパッド


調達額:122億円
調達先:Minerva Growth Partners(リード) / T. Rowe Price / グロービス・キャピタル・パートナーズ / ディーエヌエックスベンチャーズ / フォースタートアップス / 三菱UFJ銀行 / 商工組合中央金庫 / 日本政策投資銀行
備考:シリーズDラウンド / 米国機関投資家からの調達含む

クラウド型建設プロジェクト管理アプリ「ANDPAD」などを提供するスタートアップ。

「ANDPAD」は現場の効率化から経営改善まで一元管理することができるサービス。深刻な人手不足が懸念される建設業界において“建設現場をシンプルに楽しく”を目指し、特に民間の新築・リフォーム、商業建築などの施工現場で利用されている。

2022年9月現在では14万5000社、38万人を超える建築・建設業界の関係者に利用されるなど、シェアNo.1のサービスとなっている。

2022年9月、シリーズDラウンドにおいてMinerva Growth Partnersをリード投資家とし、米国機関投資家、T. Rowe Price、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、日本政策投資銀行、フォースタートアップスを引受先とする第三者割当増資と三菱UFJ銀行、商工組合中央金庫からの融資により総額122億円の資金調達を実施。

調達資金は人材基盤の形成に向けた採用・育成、グローバルな開発体制の構築に向けた国内外からのエンジニアの採用、海外開発拠点の拡充、顧客基盤の獲得およびプロダクトの獲得ならびに人材獲得を企図した買収・出資に充当される方針だ。

なお、同件の資金調達と今後の戦略的な投資領域に関する基本方針を“ANDPAD Second Act”と位置付け、6つの戦略的投資を推進するとともに、建設業界全体の課題解決を目指していく。

MOON-X


調達額:15億円
調達先:野村スパークス・インベストメント
備考:シリーズBセカンドラウンド

女性スキンケアブランド「BITOKA」などを提供するスタートアップ。

「BITOKA」は日本由来の原材料や製法と世界トップクラスの質の高い技術で、心も肌も澄み渡る女性用スキンケアブランド。四季折々の自然が育む、植物の潜在的な力を最先端のサイエンスで引き出し、肌の可能性に挑戦する。

同社は自社ブランドの立ち上げ・育成、他社ブランドの成長支援・DX支援、そして共創型M&Aを通じて加わったブランドの成長まで、テクノロジーを活用して日本のブランドをエンパワーする事業を展開している。

2022年9月、シリーズBセカンドラウンドにおいて野村スパークス・インベストメントを引受先とする第三者割当増資により15億円の資金調達を実施。

調達資金は大きな成長の可能性のある日本の中小企業・EC事業者のブランド発掘とエンパワーメント、また、それを実現するための人材の採用や組織の強化に充当される見込みだ。
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文=STARTUP DB

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