WHOのテドロス・アダノム事務局長が9月14日のメディア・ブリーフィングで「コロナの終わり」の日は射程内であると発表したことが、明るい話題としてメディアを賑わしている。
事務局長は次のように述べた。「パンデミックの終わりに関していえば、われわれはこれまででもっともよいポジションにいる。ゴールは視野に入ってきた。われわれは勝者の側にいる」
だが事務局長は、ゴールに向かって走るマラソンランナーの比喩を用いながら、以下のように、「慢心するな」と強く警告もした。
「ランナーはゴールが見えても決して減速しない。それどころか残った力のすべてを振り絞って速度を上げるはずだ。われわれも今、走るのを止めるにはもっとも適さない段階にいる。走り続け、ゴールを走り抜けることが肝心だ」
WHOは、世界が「ゴールテープを切る」ため、また新たな変異株、死者、さらなる混乱を避けるための6つの原則を発表した。原則について、「命を救い、医療機関の崩壊を回避し、社会と経済の混乱を避けるベストプラクティス」としている。