ライフスタイル

2022.09.18 19:00

ロングセラーを続ける先進的なフレッドのジュエリー

「フレッド」のブレスレット


森岡:基本ユニセックスで使えるデザインですが、ボリューム感あるケーブルが特に男性に似合うと思います。「Force 10 ブレスレット」の最初のモデルは、18Kゴールドのクラスプと316L ステンレススチールのケーブルを組み合わせたものでした。以来、さまざまな素材、色、仕上げのケーブルやバックルをコレクションに加えてきたので、それらを自由に組み合わることができます。
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小暮:ということは、ケーブルとバックルを交換することで、スポーティなスタイルから、エレガントな装いにまで使える。

森岡:そうなんです。付け替えられるブレスレットというのが画期的なところです。もちろん2本のブレスレットを重ね付けするのも洒落ていると思います。バックルとケーブルはそれぞれ単品で販売していますので、好みのバックルをひとつ選んで、ケーブルは買い足していくのも楽しみになる。そういう顧客の方も多いと聞きました。

小暮:ユニセックスで使えるというのは、現代の時流に合っていると思います。それに社会全体のカジュアル化にもマッチしていますね。でも「Force 10 ブレスレット」の誕生は60年代ですから、時代のほうがこのジュエリーの感覚に近づいてきたといったほうが正確かもしれません(笑)。
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森岡:自分仕様にカスタマイズできるのもいまの時代の気分ではないでしょうか。XLサイズになってバックルが一見大きく見えますが、身に着けるとエレガントさが漂う。メンズのものをわざわざ着けているようにはまったく見えません。むしろ、アクセントとして効いているように思えますね。

小暮:それがこのブレスレットのデザインの秀逸なところでしょうね。

森岡:存在感やカジュアルさはもちろんありますが、基本的なデザインや素材のセレクトに“品のよさ”があるのだと思います。それがある意味、一級品のジュエリーの生命線であり、ロングセラーを続けている秘密なのだと私は思いますね。

小暮:確かに。勉強になりました。


森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

文=小暮昌弘

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