テクノロジー

2022.09.18 07:30

スナップチャットWeb版が利用可能に、ただし不具合が頻発

360b / Shutterstock.com

2011年に始動した「スナップチャット(Snapchat)」は、これまでスマホのアプリ限定のサービスだったが、ウェブ版の提供を開始した模様だ。これは、モバイルからウェブへの珍しい移行かもしれないが、スナップチャットの影響力の拡大に貢献する可能性がある。

しかし、サイトがオープンし、理論上はアプリの機能のすべてが利用可能になるはずだが、現状ではかなり残念な状態になっている。

まず、対応ブラウザはChrome のみで、主にSafariを利用している筆者は不満に思っている。さらに、Chromeでアクセスした際もスムーズには使えず、筆者の場合は「モバイルアプリのバージョンが古すぎる」との表示が出て混乱した。

この問題は、スマホを取り出してストアから最新版のアプリをダウンロードすることで解決したが、その過程でSMSメッセージを受信し、承認作業を行う手間が必要だった。同様の不満は、ツイッター上で他のユーザーからも報告されている。

さらに、別のツイッターユーザーは、ウェブ版ではチャットの履歴が読み込めず、チャットがあるべき場所に読み込み中のマークが表示されたままになると報告していた。

つまり、このプロダクトは一応利用可能ではあるが、正式なプレスリリースは出されておらず、おそらくまだテスト段階のものだと推測できる。

ただし、スナップチャットが非常に興味深いチャレンジに乗り出したことは確かだ。モバイルに特化したSNSとして絶大な人気を誇るサービスが、ウェブでもその機能を利用可能にしたのだ。過去10年の間、多くのイノベーションがウェブからモバイルに移行した中で、その逆の方向に進むスナップチャットの動きは歓迎すべきものだ。

例えば、文字の入力はモバイルよりも、ラップトップで行うほうが簡単でスピーディーだ。メッセージを送りたい場合、スマホを取り出してロックを解除し、アプリを開くよりも、手元のラップトップでタイピングするほうが楽だと言える。

筆者としては、なるべく早くスナップチャットが現状のバグを修正してくれることを願っている。しかし、それにしても、かなり残念な状態でのウェブ版の立ち上げになった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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