心理学者が教える新しい恋を成就させるための3つのヒント

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多くの人が恋愛生活のアドバイスを求めてセラピーにやってくる。そして、たとえばこんなことを口にする。

・気があることはわかっているのですが、どうすれば先へ進めるのでしょう?
・私は先に行動を起こすのが世界一下手な人間に違いありません
・どうしてもっと恋愛に勇気が持てないのでしょう?

本稿では、新しい恋心をどうすれば成就できるか悩んでいる人たちのために、3つのヒントをお伝えする。

#1. 自分の傷つきやすさを受け入れる

恋心を表現したりほのめかしたりすることは、本質的に傷つきやすい行為だ。だから人はそれを「自分を居心地の良い場所の外に置く」などという。傷つくことから逃げるのではなく、受け入れることに全力を尽くすことだ。心理学者はこれを認知再構成(cognitive reframe)と呼ぶ。これはよく研究されている技法で、たとえば感情の高ぶりをコントロールするのを助けるために使われている。

あなたが傷つきやすさや心の弱さを再構成するために、ソワソワした気持ちはよい兆候であることを思い出そう。それは生きていて健康であるという意味だ。新しい恋愛対象にウキウキする気持ちになれることは1つの資質だ。結果は関係ない。

もう1つ、あなたの傷つきやすさは一方的ではないことも忘れないことが重要だ。おそらく相手は同じ気持ちを抑えている。

心理学者は、他人が何を感じているかを知る最善の方法は、同じ状況で自分がどう感じるかを想像することだという。この種の論理的思考を自己中心的投影と呼ぶことがあり、これがうまくいくのは人は違うところより似たところの方が多いからだ。たしかに、性格の違い、文化の違い、さらには信念や態度の違いはあるだろう。それでも一般的にみれば、あなたを喜ばせたり、悲しませたり、怒らせたり、リラックスさせたり、動揺させたりするものは他の人たちの気持ちも同じようにするものだ。

私たちはみんな、自分の社会環境や他人との関係に敏感だ。誰もが一度は、ないがしろにされたり、恥ずかしい目にあったり、誇りに感じたり、傷ついたことがある。ある人が、他人が経験したことのない感情を経験することなど滅多にない。

あなたたちは、2人とも心の弱さを感じているに違いないと認識することで、誤解を解き、正直ですがすがしい会話をする道が拓けるだろう。
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翻訳=高橋信夫

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