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2022.09.22 17:15

データサイエンティストとしてのさらなる成長へ──多様性を尊重し、自己実現を応援してくれるカルチャーがある

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自分は将来、こんなキャリアを送りたい──。組織が大きくなればなるほど、その思いをかなえることは難しくなる。まして経験の少ない若手人材となると、なおさらだ。ところが入社4年目の横山聡恵は、ボストン コンサルティング グループ(BCG)という大きな組織の中で、自分が思い描く理想的なキャリアを実現している。

BCGには、デジタル領域に高い専門性を持つメンバーを擁する四つの組織からなるDigitalBCG Japanがある。その組織の一つが、データサイエンスやアナリティクスに関する深い知識と経験をもとに、DX(デジタルトランスフォーメーション)やマーケティングの支援などを行なうBCG GAMMA(以下、GAMMA)だ。そのGAMMAの一員として活躍しているのが横山だ。

個人のキャリア形成を応援する土壌がある


カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)で応用数学・統計学を学んだ横山が卒業時に選んだ職業は、コンサルタントだった。デジタル関連の仕事に就きたいと考えていた横山は、デジタル領域に強みを持つ大手コンサルティングファームのBCGに入れば、ビジネスにデジタルを活用した、実践的な経験を積めると考えたのだ。

「大学の専攻は理系だったので、ビジネス的な分野には全く触れてきませんでした。そういった方面の経験を積みたいと思ったのです」

入社して実際に業務に携わると、BCGではさまざまな業界の大手企業の経営陣と直接顔を合わせる機会が多く、横山は、経営者目線でコンサルティングに携われることにやりがいを感じたという。経営者と対峙することで、高い視座で物事を見ることができるからだ。

充実した日々を送っていた横山だが、2018年に入社してから1年少々が経過した時に転機が訪れる。後の異動先となるGAMMAのデータサイエンティストと一緒にプロジェクトを進める機会を得たのだ。

「店舗におけるパーソナライゼーションに関わるプロジェクトでした。顧客が来店した時に、その人の個人情報をもとに予測のアルゴリズムを働かせ、ベストタイミングでその人向きの商品を提案する仕組みを構築したのです」

横山はコンサルタントとしてこのプロジェクトに関わり、GAMMAがアルゴリズムを構築したが、横山もGAMMAのメンバーとその構築に関与した。

「こういうAIモデルにしたら良いのではないかと、一緒に考えながらつくり上げていきました。そうした作業を進めているうちに、私も大学でデータサイエンスを学んでいたので、そちらの方面に進みたいと考えるようになっていきました」

横山は元来、何かをつくり上げることが好きだった。学生の頃にデータと格闘し、「トライ・アンド・エラー」を繰り返していた日々を思えば、自分もデータサイエンティストとして活躍したいという気持ちが芽生えるのは不思議なことではなかった。

その思いの丈を会社に伝えると、横山の熱意が認められ、2019年8月にGAMMAへのキャリアチェンジが実現した。BCGには、個人のキャリアビジョンをかなえようと寄り添う土壌があるのだ。
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コンサル経験と適応能力がデータサイエンティストとしての強みになった


いくら大学で学んだとはいえ、横山にデータサイエンティストとしての実務経験があったわけではない。プロフェッショナル集団であるGAMMAの中に入ってみると、周りとの差を感じることもあったという。それをカバーしたのは、約1年半の戦略コンサルタントとしての経験だった。

「GAMMAでのプロジェクトは、クライアントの課題が何なのかという段階から始まり、論点を探りながらソリューションを考える議論が行なわれるので、コンサルタントの視点が重要です。GAMMAのデータサイエンティストは、必ずしも全員が過去にコンサルティング経験があるわけではありません。私はコンサルタントとしての経験を生かし、プロジェクト内での論点整理、クライアントとのコミュニケーション、最終的なアウトプットの資料作成といった部分で自分ならではの貢献をすることができました」

それに加え、持ち前の適応力で横山はデータサイエンティストとしても成長できるよう努力した。上司から新しい技術に取り組むよう言われると、先輩たちに負けないように猛勉強したという。

「直近のプロジェクトではディープラーニングが必要になったのですが、経験があまりなかったので、論文や本をたくさん読んでキャッチアップしました。積極的に学んで適応していくのは、結構得意な方かもしれません」

もっとも、この分野では、勉強が必要なのは若手人材だけでない。技術革新が早いデジタルの領域では、日々アップデートが求められるからだ。「常に情報のキャッチアップを心掛けていかなければならないと思っています」と彼女は言う。

データ分析を戦略コンサルにつなげるのがGAMMAの大きな役割だが、マーケティング、オペレーション最適化、リスク管理などテーマは多岐にわたる。

例えば、顧客の離脱率を算出した上で購入を促すためのパーソナライゼーション等のマーケティング施策を練ったり、自然言語処理を使って顧客データを分析から報告までできるようにしたりといったプロジェクトもある。横山はそうした幅広い業界・テーマに携わる業務が自身の肌に合っていると感じているようだ。

「大手企業のデータを使い、経営者目線で戦略策定を支援するための分析ができる、それはとても貴重な経験です」

大企業の社運を賭けたプロジェクトともなると、関わる人間も多くなる。それがさらなるやりがいをもたらす。

「当社の戦略コンサルは、国内トップクラスです。そのビジネス的知見に、GAMMAのデータサイエンティストの技術的知識やデザインチームのスキルなどが加わる。各方面のエキスパートが平等な関係で一緒になって戦略を考え、クライアントにとって最適なソリューションを見つけ出していく。その一員であることにとても魅力を感じます」

関わるのは国内のプロフェッショナルだけでない。BCGにはグローバルのネットワークがあり、各国のエキスパートの力を借りられることも強みだ。

「経験豊富な海外拠点のエキスパートに私たちのプロジェクトに一緒に入ってもらい、毎日のようにアドバイスをもらいながらプロジェクトを進めることもあります。例えば、この問題に対してはこういう数式に変えた方が良いとか、こういうコードの書き方の方が適している、このアルゴリズムを使うのはどうかなど、過去の事例をもとに具体的なディスカッションができるので、すごく役立っていますし勉強になります」

BCGには多様性を尊重する文化があり、自由にディスカッションすることができる土壌がある。それが、横山が活躍できる理由の一つにもなっている。

「性別やバックグラウンドに関係なく活躍する場を提供してもらえますし、意見交換についてもお互いをリスペクトしているので、年次やこれまでの経験に関係なく意見を聞いてもらえるカルチャーがBCGにはあります」
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プロジェクトをリードする側に回り、グローバルで活躍する人材になりたい


勉強を続けながらキャッチアップする。そうしてさまざまなプロジェクトに関わることで、横山には企業の課題も見えてきた。大企業であっても、データを効果的に活用できていないことが多いのだ。

「特に規模が大きくて歴史のある会社ほど、データの集め方がうまくいっていないケースがありますし、データを収集していてもある程度ビジネスが安定していると、それを活用できていないことがあります。大量のデータがあるのにユーザーのニーズを把握しきれていないケースがあり、それらを分析しクライアントも知らなかった発見をお見せできた時に、楽しさを感じます」

大企業のデータの利活用を促進させたいと意気込む横山。これまで自分の努力とBCGの後押しにより、理想のキャリアを歩んできた彼女だが、将来的にはどのようなキャリアを思い描いているのだろうか。

「データサイエンティストとして活躍するだけでなく、さまざまなバックグラウンドやスキルを持つメンバーがいるプロジェクトをリードできるようになりたいです」

そして、その先に見据えるのは海外だ。

「今は海外のエキスパートから知見を借りる側ですが、いずれは逆の立場に回りたい。日本だけで活躍するのではなくて、グローバルでもデータサイエンス領域で活躍できる人材になりたいのです」

理想的な環境の中で横山はこの先も成長を続け、自分が理想とするキャリアを歩み続けるに違いない。

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Promoted by ボストンコンサルティンググループ | text by Fumihiko Ohashi | photographs by Shunichi Oda | edit by Akio Takashiro

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