AKB48へと続く「手に届く、会いにいける」アイドルのはしり おニャン子クラブ解散|今日は何の日 9月20日

1987年9月20日に、当時一世を風靡したアイドルグループ「おニャン子クラブ」が代々木第一体育館でのライブを最後に解散しました。
松田聖子、中森明菜、そしておニャン子クラブと、誰もが知るアイドルたちが活躍した80年代は「アイドルの時代」と呼ばれ、日本中がアイドルに熱狂したのです。

おニャン子クラブは1985年にフジテレビのテレビ番組「夕焼けニャンニャン」の中で誕生しました。素人の女の子達が、番組内のオーディションで合格するや否や、次の週にはレギュラーとして番組に登場するという、手の届くアイドル像が思春期の男性を中心にウケたほか、卒業システムに、ソロデビューや派生ユニットなどのさきがけになりました。しかし、彼女たちは1987年に「夕焼けニャンニャン」の終了とともに解散を言い渡されます。

その後、90年代はバンドブームも影響して、アイドル冬の時代といわれました。その後、アイドルの復活のきっかけとなったといわれるのが「モーニング娘。」です。プロデューサーのつんく♂は、不完全そのものが価値だったおニャン子のアイドル像に、プロの楽曲と指導を加え「ホンモノ」的な輝きも兼ね備える、新しいアイドルを作りました。

その後、おニャン子のプロデューサーでもあった秋元康がプロデュースするAKB48が時代を席巻します。特出すべきは、ホームシアターであるAKB48劇場を設けてそこでのライブ活動を主軸と据えたところです。さらに握手会や選抜総選挙など、ファンの応援を直接伝えられる場を設けることで「会いに行けるアイドル」という新しい分野を作りました。

連載:今日は何の日?

執筆協力=アステル

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