格安運賃でシェアを拡大した航空会社 スカイマーク初就航|今日は何の日 9月19日

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1998年9月19日に、日本の航空会社であるスカイマークが国内線に新規参入し、羽田〜福岡線の運行を開始しました。
スカイマークは1996年11月に当時エイチ・アイ・エス社長である澤田秀雄氏らの出資によって設立された航空会社です。
チケット価格が格安で、就航するエリアも広いため国内旅行で利用したことがある人も多いかもしれません。

スカイマークの登場以前、日本の航空会社の国内線は運賃が高いにもかかわらずなかなか価格が見直されず、利用者の不満が高まっていました。そんななか1996年から運輸省による規制緩和政策がおこなわれ、その後新規参入した航空会社の第一号がスカイマークです。

スカイマークは機内食を廃止、機材はリース、整備は外部委託、パイロットに外国人やOBを採用するなど徹底したコスト削減を実施し、普通運賃をほかの航空会社の普通運賃の半額程度に抑えることで、一気に人気を獲得しました。
東京ー福岡間の航空券がJALやANAでは2万7000円だった時代に、1万3700円という破格の運賃を打ち出したのです。

スカイマークは2020年度の国内線輸送人員でJALとANAに次いで国内第3位になっています。スカイマークは寡占市場だった日本の航空業界に格安運賃で攻め込み、同社のスローガンにもあるとおり「航空業界に新風を」巻き起こしたのです。

連載:今日は何の日?

執筆協力=アステル

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