今こそヨーロッパ旅行をすべき、エネルギー問題は気になるが

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さらに、ヨーロッパの多くがロシアからのエネルギー供給の減少に直面しているため「街灯は暗くなり、店は寒くなり、ホテルやAirbnb(エアビーアンドビー)の暖房も少なくなるでしょう」とブランカテッリは述べている。「だから、セーターや暖かい服を持参してください」

9月7日に行われたCowen(コーウェン)投資家会議で、Unitedのグローバルネットワーク企画・アライアンス担当上級副社長のパトリック・クエイルは「ヨーロッパへの需要は非常に高い。当社の業績にもそれが表れています」という。

「96年の歴史の中で初めて、大西洋を横断する最大の航空会社になりました」と彼は続ける。「私たちはパートナーのハブ空港やアフリカ、近東に多様なポートフォリオを持っています」

全体として「9月は本当に好調です。夏が終わったとは思えないほどの勢いです」とクエイル副社長は述べている。「メキシコ、カリブ海、ヨーロッパといった地域への需要は、夏の間と同じです。例年、8月から9月にかけて需要が落ち込むことがあるのですが、今はそのようなことはありません」

この夏、ロンドン・ヒースロー空港は大西洋を横断する旅行者にとって重要な交通の要所となっている。先月、同空港は乗客数の上限を10月まで延長した。これは、空港職員の不足を理由に実施されたもので、1日の出国者数を10万人に制限している。アムステルダム・スキポール空港もこれに続き、乗客数の上限を10月まで延長し、69500人にすることにした。

Cowen会議で、アメリカン航空のロバート・イソムCEOは、同航空の大西洋横断便の収益が2019年の水準を上回ったと述べた。欧州諸国は米国と異なり、航空業界への財政支援を行わなかったため「私たちは欧州を含む世界の多くの場所よりもずっと準備が整っていました。ただ、スピードを取り戻すのはとても難しいです。スイッチを入れれば人が戻ってくるというものではないのです」

イソムCEOは、ヒースロー空港でのアメリカン航空のオペレーションは「非常に安定しています」と述べた。これは、アメリカン航空がターミナル3に業務を分離し、パートナーのBritsh Airways(ブリティッシュ・エアウェイズ)が運営するターミナル5からのプレッシャーを軽減したためだという。「ヒースロー空港を見てみると、この夏の初めに報道されたのとはずいぶん違う環境になっています」

ブランカテッリは「交通量が減り、航空会社や空港がキャッチアップすることで、空港の状況は良くなるはずです。しかし、低運賃路線はストライキに直面しており、移動に影響が出る可能性があります。また、税関業務では人員配置がまだ問題になってもいます」と述べた。また「地上交通機関はストライキによりどうなるかわからなくなる可能性があり、鉄道やバス網が混乱する可能性があります。また、レンタカーは非常に高く、ガソリン価格も馬鹿げています」と警告している。

ブランカテッリは、欧州の旅行者には、可能な限り直行便を利用し、複数の都市を訪問するよりも「到着都市にとどまる」ことを検討するようアドバイスした。

forbes.com 原文

翻訳=上西 雄太

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