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2022.09.17 07:00

北欧のフードデリバリーFoodoraが在宅医療とクリーニング分野に進出

rafapress / Shutterstock.com

ドイツのフードデリバリー大手Delivery Hero傘下の「Foodora(フードラ)」は、北欧諸国でドライクリーニングや在宅医療分野への進出を開始した。ストックホルムに本拠を置く同社は、長年の中核事業であった食品や生鮮食品のデリバリー以外の分野にサービスを拡大している。

「当社は、スウェーデンの人々に30分以内にあらゆるサービスを届けようとしている」と、同社のCEOのHans Skruvforsは話す。

Foodoraは、衣類のクリーニングのピックアップや、自宅で医師のカウンセリングが受けられるサービスのを、まずスウェーデンで立ち上げ、ノルウェーとフィンランドに拡大する。同社は、スウェーデンでのサービス開始にあたり、既にライセンスを取得済みの外部企業と提携したという。

「当社のヘルスケアのサービスは、30分以内に医師からの電話によるカウンセリングが受けられる。必要な場合はクリニックや病院の紹介も行っている」とSkruvforsは話す。

このサービスのビジネスモデルはコミッション型で、Foodoraは利用料の何%かを手数料として徴収してする。「ピザの注文と医師のカウンセリングとでは、手数料の割合に違いがある」と、Skruvforsは説明した。

Foodoraの事業の多角化は、フードデリバリー業界が困難に直面する時期と重なった。同社の親会社であるDelivery Heroは、最新の業績報告で売上の増加を報告したが、競合企業のいくつかはコロナ禍の終了による売上の伸びの鈍化に直面し、人員削減を行っている。

「当社の事業も、パンデミックのピーク時のように成長していないことは明らかだ。しかし、コロナ禍の2年間で、当社は非常に多くの新規顧客を獲得した」とSkruvforsは語る。彼はまた、Foodoraがいかなる人員削減も実施しておらず、来月にはデンマークに進出する予定だと説明した。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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