ザッカーバーグは、それが何であれ、Facebook(フェイスブック)でやろうとしていること、また、話題にはなっているがまったく理解されていないメタバースについて非難を受け続けている。そして、少なくとも逸話的には、このようなものに喜んで参加する多くの観客はまだ存在しないようだ。とにかく、今のところは。
私がいえることは、推定1500ドル(約21万3400円)のMeta Quest Proは、発売されるときには目を見張るようなものであるべきだということだ。特に400ドル(日本価格税込5万9400円)という手ごろな価格で発売された現行のMeta Quest 2と比較すると、Proが提供してくれるのはプレミアムなVR体験であることを示す兆候がある。これは大衆向けのヘッドセットではなく、バーチャルリアリティの最先端にいたい人向けのヘッドセットになるだろう。
新しいVRハードウェアに関する本当の疑問は、まだ残っている。誰も気にしないのだろうか? 私が最近体験したところでは、このメディアは引き続き没入感があり、おもしろく、時には正直感動すら覚えるのだが、必ずプレイすべきといえるゲームがないのだ。
AAA級の大企業がVRに真剣に取り組むまで、VRは熱狂的だが非常にニッチな市場の一角に追いやられ続けるだろう。もしかしたら「ハイパーコネクテッドバーチャルリアリティ」というザッカーバーグのビジョンがいずれ実現し、否定派は屈辱を忍ぶことになるかもしれない。とはいえ、10月に「Meta Quest Pro」が本当に発売されるなら、私は真っ先に試してみるつもりだ。
それにしても、メタバース的な未来がいつかくるとしても、おそらくそれはずっとずっと先のことのような気もしているが。
(forbes.com 原文)