フォーブスは先日、スマホ時代のエンタメと広告に革命を起こすスーパースター50人を選ぶ「トップクリエイターリスト」を公開したが、チャーリーは2位、ディキシーは21位にランクインした。
ダミリオ姉妹は2019年に、コネチカット州ノーウォークの自宅のベッドルームから動画を投稿し始め、またたく間にTikTokのスターとなった。2人は最近、スナップチャットのリアリティ番組「Charli Versus Dixie」に出演中で、ロサンゼルスの豪邸のプールで100人のスタッフをしたがえて撮影を行っている。
姉妹が受け取る報酬は、1エピソードにつき推定10万ドルで、8分間の番組の出演料としては破格の金額だが、2人が過去2年間で得た8000万ドル(約110億円)の収入に比べれば、ごくわずかな額だ。
コネチカット州出身のダミリオ姉妹は、アマゾンやプラダ、ダンキンドーナツなどの大手企業とも契約を結んでいる。
姉妹は、Huluのリアリティ番組「The D’Amelio Show」に出演し、番組のプロデュースも行っている。さらに今年3月には、両親と共にアーリーステージのスタートアップを対象とする投資会社の「444 Capital」を立ち上げたほか、「ダミリオブランズ(D’Amelio Brands)」を通じて、マーチャンダイジングにも乗り出した。
2人は巨額の報酬と引き換えに、常に何億人ものSNSユーザーの目に晒されている。「私たちの一挙手一投足は、常に誰かに監視されている。歩き方がおかしくないか、今日のファッションはいい感じか、馬鹿にされていないかが、いつも気になる」と、チャーリーはD’Amelio Showのエピソードで語っている。「何百万人もの人々が、私たちが破滅することを願っている」
子供の頃の寝室を、名声に変えてしまうプロセスは、そういう代償を伴うものなのだ。しかし、姉妹は、少なくとも今のところ、そのプレッシャーに見合うだけの報酬を得ている。「2人の人気が、長続きしないかもしれないことは分かっている」と、父親のマーク・ダミリオは話す。「私はただ、彼女たちがこの仕事をやめても、将来やりたいことができるような立派な蓄えができるよう、できる限りのことをしようと考えている」