今回は、NeuralXのCEO仲田真輝さん。2011年早稲田大学先進理工学研究科物理学及び応用物理学専攻修士課程を修了後に渡米し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)コンピュータサイエンス学部で博士号を取得。2018年までUCLAにて、ポスドク研究員として研究を継続。研究内容は、人工生命の分野だ。人間の視覚から運動までを含めた生体力学的シミュレーションを実現する。
2019年2月、10年に及ぶ研究技術を基に、米国ロサンゼルスでNeuralXを設立。同社は、動作解析の研究技術を活かしたB2CのインタラクティブなオンラインフィットネスサービスPresence.fitを米国中心に展開し、Web3的に進化させる事に挑戦している。
同時に、人工生命の技術と物理ベースの環境シミュレーション技術で、デジタルツインをメタバース上で作りあげ、魚の尾数カウントやサイズの推定AIを開発し、養殖業界に向けてB2B形式で技術的な貢献を行っている。さらに、他産業へのAI技術開発も担うなど、パワフルに活動中。
日米両方で学生生活を送った仲田CEOの「推しメシ」は、BBQグリルで作るトマホークステーキ。「普段は、魚介類が好きなのですが、お祝い時やここぞという頑張り時には、BBQスタイルでトマホークを焼く事に決めています。普段ほとんど料理はしないのですが、ロサンゼルスのカラッと晴れた空の下で、お肉の焼き加減を見つつビールを飲むのは、最高にして至福のひとときです」
トマホークステーキに出会ったのは、学生時代に渡米した時。「ブロンズヘアのアメリカ人男性が、かっこよくステーキに齧り付いているのを見たのがきっかけです(笑)。それまで見た事もない巨大なお肉を美味しそうに食べていたので、『それは何だ?』と聞いてみたら『トマホークステーキ!』という答えが。その名前とインパクトから一度食べてみようと挑戦したのが出会いです」
メキシコで食べた、口の中で弾ける感触(!)のバッタの唐揚げや、丸ごとスイカを半分にくり抜き、流し込んだラム酒を仲間達で飲んだベネチアでの思い出等、異文化がもたらす食の経験を積んできた仲田CEO。
「でも、懐かしく回想するのは、幼い頃に母が作ってくれた隠し味にビールを入れたハンバーグ。又、間食を食べる習慣がなかった我が家は、成長期にはおにぎりを5個持たされていまして。地元では、私が色々な場所でおにぎりを食べるのが噂?になっていたようです(笑)」
現在は、研究に没頭し、その先のビジネス展開までの陣頭を取る多忙な日々。重点を置くのは「心身の健康」だという。
「バランスの取れた食生活と運動習慣から、健康は形成されると思います。胃腸の消化を考えて、普段は魚介類を食べているのですが、ここぞ!という活力の源は、やはりお肉。『推しメシ』は、その人によって異なりますが、自分に合った『推しメシ』を意図的にセッティングする事で、ルーティンに陥ってしまわないような、自分自身を補充するスイッチになるのではないでしょうか」
デジタル社会の最先端を走る仲田CEOだからこそ到達した、自然と大地を感じながら食べるトマホークステーキは、未来へのエネルギー源だ。