四角氏のデスクまわり、時間管理、リセット術を伝授してもらい、気づいたことがある。それはすべてにおいて、“楽”を追求しているということだ。
「超ミニマル主義は、超幸福主義とも言えます」という。それは、決して禁欲的な思想ではなく、心身の負担を軽くして楽に働き、楽しく生きるための処世術なのだ。
「僕はひたすら“楽”をしようと、不要な荷物を減らしてきました。モノ、情報、タスク、空間、スケジュール、人付き合い、ストレスを最小化・最軽量化することで、感覚が研ぎ澄まされて判断力が高まり、大切なことだけに集中できるようになった」
荷を小さく維持することで身も心も軽くなり、体と脳のパフォーマンスが向上し続け、気付かぬうちに次々と山を乗り越え、 継続的にいい仕事ができるようになったのだ。
著書『超ミニマル主義』では、労力や手間を最小化し、不要な予定や余計なタスクを極限まで減らすことで圧倒的な時短を実現し、楽しく創造的に働くための技法を、72ものメソッドとして紹介している。そのため400ページという辞典のように重い本なのだが、読破した暁には、あなたの身体だけでなく、心が驚くほど軽くなり、“楽”をしながら最高のパフォーマンスを得られるだろう。
四角大輔◎執筆家、森の生活者、Greenpeace Japan&環境省アンバサダー。ニュージーランドの湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営みながら、世界を移動して仕事をこなし、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない働き方を構築。ポスト資本主義的な人生をデザインする学校「LifestyleDesign.Camp」主宰。著書『超ミニマル主義』『人生やらなくていいリスト』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』他多数。
連載:クリエイティブなライフスタイルの「種」
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