楽を極めて在宅ワークの質を上げる 「超ミニマル主義」とは

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すべてを削ぎ落とした超ミニマルなワークスペース。眼前にはニュージーランドの美しい湖の景色が広がる。

コロナ禍により、リモートワークが一般化し、自宅でのワークスタイルが確立しつつある昨今。そのスタイルにさらに磨きをかけ、究極のリモートワーク術を確立したい。そう考えるビジネスパーソンも多いだろう。なぜなら、仕事の様子が見えにくい分、組織の多くが成果主義にシフトするため、圧倒的に高いパフォーマンスを示さないと評価されにくいからだ。

では一体、どのようにすれば、最高のパフォーマンスを出すことができるのか。その明確な道筋を示してくれるのが、四角大輔氏が上梓した『超ミニマル主義』(ダイヤモンド社)だ。

四角氏といえば、12年前にニュージーランドに移住し、世界を移動しながら、組織、場所、時間、お金に縛られないワークスタイルを極めてきた、リモートワークの先駆者。今回は、氏が長年積み上げてきた仕事術の中から、主にリモートワークに関する話を聞いた。

できる限りノイズを減らす


まず注目すべきは、ワークスペースのあり方だ。あるのはiPad Proとタブレットホルダー、キーボードにマウス。たったこれだけ。なんならデスクは幅は60cmで、引き出しもない。

「空間がクリアになると思考もクリアになって、脳のパフォーマンスが上がるんですよ」と四角氏。

クラウドサービスを駆使して、データや文章、名刺、書籍など、すべてをデジタル化しているので、ペンケースや手帳、付箋なんてものも一切必要がない。パソコンの使用すら4年前に止め、タブレットだけで仕事をこなすという。

「禅的でミニマルなワークスタイルこそ、日本人にフィットするんじゃないかと。日本人は、もともとノイズに敏感でした。伝統的な建築や芸術、古き良き生活様式から、シンプルを好む美意識が見て取れますよね。日本文化の象徴とされる“禅”や茶道”なんて、最高峰のミニマリズムと称され、世界中のクリエイターに影響を与えています」

デスクの次に目を引くのはバランスチェア。首・背骨・腰の姿勢が整い、胸が自然に広がるため深く呼吸できるという。これにより体幹が定まり、常に新鮮な空気を全身に送れるので、脳のパフォーマンスが上がるというわけだ。実はiPad Proとダブレットホルダーを使用しているのも、首と肩への負担が大きくなる前屈みの姿勢にならないための工夫だ。


移動により五感が刺激されて脳が活性化し、発想力が高まるということで、家の中でも移動を繰り返しながら仕事を行う。すべてをミニマル化しているので一瞬で移動が可能

さらに眼と脳への負担を減らすために、日中でもブルーライトカット&ダークモードするなど、細かい配慮にも抜かりがない。集中力を維持するために、通知はすべてオフにしている。

常に身体と脳への負担を最小化し、“楽”することを追求している四角氏は、「集中力を奪う視覚的なノイズを最小化し、身体的に楽な姿勢で仕事をすれば、今まで1時間かかっていたタスクが30分で終わらせられる。いいアイデアやいい企画を思いつけるようにもなる。これは誇張ではなく、事実です」と言い切る。
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文=国府田淳

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