世界中の投資家を惹きつけるアフリカ支援
発足当初のTICADの焦点は、「アフリカへの開発援助」であったが、近年は、民間企業によるビジネスチャンスの拡大がささやかれるようになった。アフリカには世界各国から多くの投資が集まり続け、国連の統計では、ここ20年間で6倍以上に増えている。
その理由は3つある。日本の80倍というアフリカの「国土の広さ」と、14億人余り存在する「人口の多さ」、そして日本の平均年齢48.7歳に対し、18.7歳という圧倒的な「若さ」によるマンパワー。これらの要素によって、アフリカが世界中の投資家達を惹きつけていると言われている。
この国際会議に今をときめく日系ベンチャー企業が登壇した。
その5社とは、宇宙の光ネットワークを構築している「WARPSPACE」、テクノロジーを活用した学習体験を提供する「キャスタリア」、ベンチャー投資やエコシステムを扱う「Double Feather Partners」、ベンチャー投資の「SAMURAI INCUBATE AFRICA」、そして通信&電力を届ける「シュークルキューブジャポン」だ。
会議の参加者は、3割が日本人。それ以外はアフリカや一部のヨーロッパからの参加者。そしてプレスは現地のプレス以外ほとんどいないエクスクルーシブな世界。その国際会議の現場から、成長著しいスタートアップ企業を経営する「WARPSPACE」常間地CEOと、「シュークルキューブジャポン」佐藤弘一代表が率直に感じたTICADを語っていただいた。