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2022.09.13 11:15

スタートアップ起業家が見たアフリカ国際会議「TICAD」

日本がアフリカの国々と開くアフリカ開発会議「TICAD(Tokyo International Conference on African Development)8 Business Forum」が、8月27、28日にチュニジアで開催された。今年で8回目となるこの国際会議は、1993年以降、日本政府主導のもと、国連や世界銀行やアフリカ連合委員会と共同で開催。今回は、この会議に日系ベンチャー企業の経営者達が参画した。彼らから見た、世界における日本のポジショニングや、日本が抱える危機感とは?


世界中の投資家を惹きつけるアフリカ支援


発足当初のTICADの焦点は、「アフリカへの開発援助」であったが、近年は、民間企業によるビジネスチャンスの拡大がささやかれるようになった。アフリカには世界各国から多くの投資が集まり続け、国連の統計では、ここ20年間で6倍以上に増えている。

その理由は3つある。日本の80倍というアフリカの「国土の広さ」と、14億人余り存在する「人口の多さ」、そして日本の平均年齢48.7歳に対し、18.7歳という圧倒的な「若さ」によるマンパワー。これらの要素によって、アフリカが世界中の投資家達を惹きつけていると言われている。

この国際会議に今をときめく日系ベンチャー企業が登壇した。

その5社とは、宇宙の光ネットワークを構築している「WARPSPACE」、テクノロジーを活用した学習体験を提供する「キャスタリア」、ベンチャー投資やエコシステムを扱う「Double Feather Partners」、ベンチャー投資の「SAMURAI INCUBATE AFRICA」、そして通信&電力を届ける「シュークルキューブジャポン」だ。

会議の参加者は、3割が日本人。それ以外はアフリカや一部のヨーロッパからの参加者。そしてプレスは現地のプレス以外ほとんどいないエクスクルーシブな世界。その国際会議の現場から、成長著しいスタートアップ企業を経営する「WARPSPACE」常間地CEOと、「シュークルキューブジャポン」佐藤弘一代表が率直に感じたTICADを語っていただいた。


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文=中村麻美 取材協力=加藤寛氏、インターステラテクノロジズ 山口博則氏

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