コレンは昨年11月、全米労働関係委員会に訴えを起こした。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、委員会はこの請求を棄却したが、コレンはグーグルが委員会の調査を妨害したと述べている。グーグルのErlingssonは、彼女の転勤が決定されたのは、彼女がニンバスに抗議の声をあげる前だったと語った。
集会に登壇したグーグルクラウドのソフトウェアエンジニアのジョシュ・マークセン(Josh Marxen)は、フォーブスの取材に、グーグル社員が手がける一見無害に見える製品が、悪用されることを懸念していると語った。
「イスラエル軍に提供しているクラウド製品は、独立したものではなくスイートとして連携している。我々は、AIや機械学習、ビッグデータ管理技術が、監視システムに統合された場合に、最も威力を発揮することを知っている」
グーグルとアマゾンの従業員らはこれまで、その労働条件について声を上げてきた。グーグルでは2018年、Androidの生みの親であるアンディ・ルービンらのセクハラ行為に関する処分に抗議する、数万人規模のデモが行われ世界的な話題となった。
アマゾンでは、スタテン島の倉庫で働く労働者が4月に、同社で初めて労働組合を結成したが、先週は同社の労働者団体が議員に書簡を送り、倉庫の安全性に関する公聴会を開き、アンディ・ジャシーCEOを召喚して証言させるよう要請した。
「グーグルとアマゾンの労働者が一緒になって抗議するというのは、本当に歴史的なキャンペーンだ」と、コレンはフォーブスに語った。
(forbes.com 原文)