280億ドルとは、96歳で亡くなった英国女王エリザベス2世が残した資産額(フォーブスの推定)である。
バッキンガム宮殿、ランカスター公国、ケンジントン宮殿──
王室の資産には、クラウン・エステートの一部(推定195億ドル)、バッキンガム宮殿(推定49億ドル)、コーンウォール公領(推定13億ドル)、ランカスター公領(推定7億4800万ドル)、ケンジントン宮殿(推定6億3000万ドル)、スコットランドの王室不動産(推定5億9200万ドル)などが含まれている。フォーブスの推計によると、エリザベス女王はさらに5億ドルの個人資産を持っていた。
The Queen died peacefully at Balmoral this afternoon.
The King and The Queen Consort will remain at Balmoral this evening and will return to London tomorrow. pic.twitter.com/VfxpXro22W — The Royal Family (@RoyalFamily) September 8, 2022
以下、チャールズ3世が受け継ぐ280億ドルの内訳の一部をより詳しく説明しよう。
187億ドル:これは、イギリスとスコットランドの王室が所有する不動産の総額である。すべての不動産資産は、売買は認められていないものの、厳密には女王の所有物である。
49億ドル:1837年以来、英国王族が住む、バッキンガム宮殿(部屋数は775)の価値である。
13億ドル:コーンウォール公国の総資産は13万1000エーカー。そのポートフォリオには、シリー島、ロンドンとウィニペグの住宅・商業施設、チャールズ皇太子とコーンウォール公爵夫人カミラ・パーカー・ボウルズの邸宅などがある。
7億4800万ドル:ランカスター公国の純資産。公国が700年以上かけて取得したイングランドとウェールズの約46000エーカーの土地、ロンドンのサボイチャペル(1512年建設)などが含まれる。
6億3000万ドル:ヴィクトリア女王の幼少期の住まいであり、300年以上にわたって若い王族たちの住居であったケンジントン宮殿の価値である。ケンブリッジ公爵夫妻と3人の子供たちは、ケンジントン宮殿の4階建て20部屋の「アパートメント」1Aで暮らしている。