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2022.09.13

アバターのモデルエージェンシー部門をPhotogenicsが設立

(C)Photogenics


360度100台のカメラを使った従来の写真測量機材と比べて費用対効果に優れ、より速く、よりポータブルになる。「1mm単位の超高精度な顔のメッシュが得られるのです」と彼女は語る。その後、アバターは「彫刻され、微調整され、アニメーションで使用できるように内部スケルトンとともに外部へ取り出される」

ボディはモデルの計測値をもとに作成され、そこにモーションキャプチャデータやプリセット、または手作りのアニメーションを適用することができる、と共同制作者である3D映像作家のセージ・モレイは付け加えた。

ホーキンスとモレイは、それぞれ自分のアバターを持っていて、当然Photogenicsの新部門のページにも載っている。

アバターの着せ替えは、クライアントのニーズに合わせてオーダーメイドで行う。すでにデジタル化されたコレクションがあれば、そのRAWファイルが提供される。また、実世界でのスタイリスト、ヘアメイクアップアーティストと協力して、フォトジェニックスチームがオーダーメイドで衣装をデジタル化し、全体イメージを作成することも可能だ。

アバターの「モデルカード」とPhotogenicsのキャンペーン映像のために、2人はNusi Quero(ヌシ・ケーロ)、Yimeng Yu(イーメン・ユー)、DressX(ドレスエックス)と協力してきた。ケーロのデザインは、ビヨンセの『Renaissance』のアルバムカバーとその近日発売のビデオで見ることができる。

アバターの報酬は、プロジェクトや用途に応じて、実世界のモデルと同様な割合で支払われる。IPの所有権は、エージェンシーとの契約によるだろう。アバターの所有権は、Photogenicsに帰属するものもあれば、ライセンスを受けるものもあり、また、収益分配と同時にモデルの買い取り規定が設けられる場合もある。

ホーキンスのLillium LabsのEmbryoアプリケーションは、現在プロトタイプだが、彼女は追加資金を確保した後、今後数年間で一般に公開することを計画している。「私のモットーは『IRL to URL(実世界からオンラインへ)』です。誰もが自分をアバターに変身させることができるようにするのです」と彼女は語っている。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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