ライフスタイル

2022.09.14 14:00

自分の幸福度を確認できる4つの心理学的ポイント


3. 帰属意識


疎外されている、関心が向けられていない、歓迎されていないと感じる人が幸せであるとは考えにくく、帰属意識を持つことは幸せの切り札かもしれない。

この考えは研究でも裏づけられている。国連機関が発行した昨年の「世界幸福度報告」で紹介されたある研究では、以下の11の特性が職場の幸福度にどの程度影響するかを調査している。

・仕事で目標を達成できたと感じている
・明確な目的意識を持っている
・評価されていると感じている
・帰属意識がある
・時間や場所の融通がきく
・包括的かつ尊重される環境で働いている
・職場で学びがある
・成功を手助けしてくれる上司がいる
・公平な報酬を得ている
・サポートされていると感じている
・同僚を信頼している

研究では「帰属意識がある」が最も重要な要素であることがわかった。また「柔軟性」「包括性」「目的」も上位にくるという。

職場や家庭、地域社会で帰属意識に悩んだら、同じような趣味や関心を持つ人と接触できるようソーシャルネットワークを広げてみてはどうだろう。また、セラピーも孤独感を和らげるのに役立つ。

4. 快楽主義的幸福


私たちはみんな、たまには昔ながらの楽しみを持つ必要がある。子どものようにその瞬間に完全に没頭するような楽しみだ。心理学者はこれを「快楽的幸福」と呼んでいる。専門家は真に快楽主義の生活を推奨しているわけではないが、人生の美しさを楽しむための時間と場所がある。

心理学の学術誌『Social Psychology and Personality Science』に掲載されたある研究によると、幸福頻度(幸福感を経験する頻度が毎月1回、毎週1回、毎日1回、毎日約2〜3回、毎日3回以上など)は、人生の満足度と確実に関連していることが明らかになった。

幸せの頻度を上げるために何ができるだろうか。余暇活動、社交、祈り、運動、休息など自分に小さな喜びをもたらすものを特定し、それらをより多く行うよう努力しよう。

結論


心理学者が推奨する幸福度を上げるためのススメは当たり前のように思えるかもしれないが、常に意識することでどれだけ多くの人が恩恵を受けているか驚くものだ。幸せのマンネリ化を解消するには、1. もっと目的を持つ、2. 日課に変化を持たせて人生に刺激を与える、3. 帰属意識を高める、4. 古き良き楽しみを軽視しないといった点について考える時間を持とう。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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