マイケル・ジャクソンの初ソロワールドツアー 「バッド・ワールド・ツアー」初日|今日は何の日 9月12日

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1987年9月12日、東京の後楽園球場でマイケル・ジャクソンの「バッド・ワールド・ツアー」が幕を開けました。ソロとして初のワールドツアーです。

マイケルは東京・大阪・横浜で計14回の公演を行い、40万人以上の観客を動員しました。チケットの総売上は25億円を超え、延べ8,000人の警備員が雇われたといいます。そして、全米やヨーロッパをまわったあと、再び来日。できたばかりの東京ドームで9公演を行いました。

マイケルの来日に深く関わったのが、日本テレビで数々の番組を制作・演出してきた白井荘也です。かつて白井が演出で関わった米国の人気歌手ジミー・オズモンドを通じて、話が持ち込まれました。マイケルが幼馴染のオズモンドに日本で誰か信頼できる人はいないかと尋ねたことから、白井に白羽の矢が立ったのです。白井はマイケル側とのタフな交渉を半年重ねて、ようやく契約をまとめることに成功します。

そして1987年9月9日、マイケルがついに成田空港に降り立ちました。

マイケルの来日は「マイケル・タイフーン」と呼ばれるほどの熱狂を日本に巻き起こします。閉園後の東京ディズニーランドを貸し切っただとか、飛行機のファーストクラスに乗ってやってきたマイケルのペットであるチンパンジーのバブルス君が日本茶を飲もうとしただとか、マイケルに関するあらゆることがことごとく話題になりました。

一方で、マイケルは部屋で汗だくになってダンスレッスンをするなど、華麗なステージをつくりあげるための努力を来日中も続けています。にもかかわらず、コンサートに訪れたソニー創業者の1人である盛田昭夫には、自分が100%満足いくショーができなかったといって何度も謝っていたそうです。華やかなスターでありながら、生真面目なマイケルの一面がうかがえます。

連載:今日は何の日?

執筆協力=アステル

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