2022年1月に「ディスコード」でオフィシャルチャンネルを開設すると、2月には初のNFTアイテムを発売。3月には独自のメタバース「AMBUSH SILVER FCTRY(アンブッシュ シルバーファクトリー)」もスタートした。
6月には世界最大級のNFTカンファレンス「NFT NYC」で、リアルなスニーカーとそのNFT対応品を発表し、世界的にも話題になった。NFT事業に注力しているAMBUSHだが、そこにはどのような狙いがあるのか。自ら“テック好き”と語るVERBALに、シトウレイが話を聞いた。
シトウ:AMBUSHが最初に始めたNFTは何だったの?
VERBAL:NFTのギフティングからです。Web3対応の自社サイトからNFTをミント(販売)したのが今年の2月なんですが、その前にNFTをエアドロップ(ギフティング)したんですよ。ファッションブランドって、友達やインフルエンサーたちに商品を提供する。同じことをしたくて。
ただ、誰が影響力を持っているのかという基準が、これまでとまったく違う。もちろんカニエ・ウェストやファレル・ウィリアムスのような有名な人にも今まで送ってきましたが、これまでには挙がってこなかったWeb3界隈の有名人なんかもいるんです。
面白いのが、以前はファッション業界だけで有名とか、アート業界だけで有名といった方が多かったのですが、Web3ではファッションもアートもテックも全部ひっくるめて、ひとつのワールドになっていること。
その一例が、村上隆さんです。現代アーティストとしても有名なんですけど、NFTアートを販売していることもあり、Web3界隈でも有名です。
まずは自分たちの基地をつくりたい
シトウ:次に販売に挑戦されて。2月にリリースしたのが、2022個限定の指輪型アクセサリー「POW! “Reboot”」ですね。
「POW! “Reboot”」
VERBAL:そうです。2008年にAMBUSHがスタートしたときに出した、ブランドの原点ともいえるジュエリー「POW!」のリブート版ですね。