ビジネス

2022.09.12

高価な宝石より「NFT」がほしい? VERBALが語る若者とWeb3

(左から)シトウレイ、VERBAL


本当に価値のある人やモノしか生き残れない


VERBAL:ほかにもメリットはあって。実際に世界で仮想通貨を所有している人はまだ10%ほどなので、この先すぐに皆が仮想通貨を使うとは限らないんですけど、金融機関が整っていないアフリカなど途上国との取引がしやすくなるという可能性もあります。

また、ブロックチェーンに情報が刻まれているので、高額なものも安全に買うことができます。そういう意味では、ラグジュアリーファッションとNFTは相性が良いと思います。

シトウ:そうですね!

VERBAL:ラグジュアリーファッションで言えば、ここ2年ほどで、若者が「ラグジュアリーだ」と思うものが変わったんじゃないかなと思っています。何年か前はクチュールの洋服を着ていたり、高価な宝石を持っていたりするのが「ラグジュアリー」でしたが、今はNFTアートの「ボアード エイプ ヨット クラブ」や「クリプトパンクス」を持ってると「すげえ」みたいな風になってきています。

シトウ:たしかに。数億円とかするんですよね!



VERBAL:そうですね。どんどん偽物は排除されて、本当に価値のある人やモノしか生き残れない世界になってくとのだと思います。

シトウ:クリエイターにとっては、チャンスが広がりますね。

VERBAL:実際に、NFTがなかったら多分ずっと地道にやっていたのだろうなという人たちが、急に世界から認められる存在になったという事例もあって、それは素晴らしいなと思います。しかも、作品をいきなり世界で判断し評価してもらえるというのもポイントです。

AMBUSHもそうした若い世代の新しい価値観に対応しながら、新しい挑戦を続けていきたいと思っています。

シトウ:楽しみにしています! 私もNFT、本腰を入れてやってみようかな。

聞き手=シトウレイ 構成=田中友梨 撮影=杉能信介

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