あとは、やはり「認知度」。思ったように伸びていません。
東京、それも渋谷をホームタウンとしていますので、ファッションやライフスタイルなどでの「若者文化」との交流、コラボをしたい。元々、バスケはストリート文化から発生していますから、もってこいのはず。デジタル、メディア戦略も強化しなければなりません。メディアに取り上げたいと思われる企画についても積極的に考えていきたいと思っています。
7月20日に東京都渋谷区で開催された「渋谷センター街夏まつり」
──それでは最後に「今シーズンの優勝」について、実際のところはどうでしょうか?
多分、大丈夫だと思います(笑)。
パヴィチェヴィッチHCのもと、我々は5年間、選手たちの個の能力もチームとしての基礎戦力も相当高めてきました。あとは負傷選手を出さずに、プレッシャーからも少しリラックスした状態で臨めるかですが、そのための大きな決断、準備もしてきました。
デイニアス・アドマイティス新HCを迎え、選手のコンディションを徹底的に見る組織として、スポーツパフォーマンスグループも新設しました。
高い個の力を十分に発揮し、よりエキサイティングなゲームをファンの皆さんにお見せして、ワクワクしながら応援していただければ、必ず良い結果がついてくると信じています。Bリーグでこれまでに2回優勝しているのは、宇都宮ブレックスと我々だけですので、先んじて3度目のチャンピオンシップを取りたいと思います。
6シーズンぶりに代々木第一という舞台で、選手の最高のパフォーマンス、そして演出を存分に楽しんでいただけるよう準備をして、お待ちしています。
9月19日に渋谷キューズ内スクランブルホールで開催された「2022-23シーズン 渋谷TIPOFFイベント」
>> 前編:Bリーグ・トヨタアルバルク東京は、夢の「次世代アリーナ」建設へどう挑むのか
林 邦彦◎トヨタアルバルク東京代表取締役社長。1964年10月東京生まれ。同志社大学文学部卒業後、三井物産入社。建材、不動産、サービス事業等に携わり、ドイツ、ベトナム駐在から帰国後、2012年5月に三井物産フォーサイトへ出向。広島東洋カープ、中日ドラゴンズのスポンサーシップマーケティング業務に従事する。2016年、Bリーグ開幕に向け設立されたトヨタアルバルク東京への出資に伴い要請を受け、現職就任。