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2022.09.09 09:00

キム・カーダシアンが投資会社「SKKY」を設立

Getty Images

美容と体型矯正下着のブランドで億万長者となったキム・カーダシアンは、カーライル・グループの元パートナーと組んでプライベートエクイティ会社を設立し、ビジネス帝国を拡大しようとしている。

カーダシアンとカーライルの元消費者・メディア・小売部門トップのジェイ・サモンズは、カーダシアンのイニシャルをもじった「SKKY Partners(SKKYパートナーズ)」の立ち上げについて米ウォールストリートジャーナル紙に初めて語った。

サモンズはカーダシアンの母親であるクリス・ジェンナーが同社のパートナーになると同紙に語ったが、サモンズとカーダシアンはファンドの予想規模や他の投資家についてはコメントしなかった。

SKKYは米国時間9月7日、Instagram(インスタグラム)への投稿で消費者、デジタル、メディア、ホスピタリティ、ラグジュアリー分野の企業に投資する予定だと明らかにした。

ウォールストリートジャーナルによると、世界で最も大きなプライベートエクイティ会社の1つであるカーライルを今夏退職したサモンズはSKKYの運営を監督する。

SKKYはフォーブスのコメント要請にすぐには応じなかった。

カーダシアンは主に自身の会社「KKW Beauty(KKWビューティー)」と「Skims」への出資で18億ドル(約2590億円)の資産を持つとフォーブスは推定している。フォーブスは昨年4月にカーダシアンを初めて億万長者に選出した。カーダシアンは身内に何人かの裕福な起業家を持つ。別居中の夫カニエ・ウェストの資産は20億ドル(約2880億円)で、異父妹のカイリー・ジェンナーは6億ドル(約864億円)、クリス・ジェンナーは2億3000万ドル(約330億円)の資産があるという。

カーダシアンは、ラッパーのJay-Z、俳優のアシュトン・カッチャー、スポーツ選手のセリーナ・ウィリアムズやケビン・デュラントなどに続き、自身のプライベートエクイティ会社やベンチャーキャピタル会社を立ち上げた最新のセレブとなる。

リアリティ番組の長年のスターで、ソーシャルメディアで最もフォローされている人物の1人であるカーダシアンは、その名声を生かして数々の有利な契約を結び、2017年に美容会社KKWビューティーを、2019年にアパレルブランドSkimsを立ち上げた。1月の資金調達ラウンドでのSkimsの評価額は32億ドル(約4610億円)で、カーダシアンが保有する推定35%の株式の価値は10億ドル(約1440億円)を超えた。

カーダシアンは昨年7月にKKWビューティーの閉鎖を発表し、ブランド再生を計画していると明らかにした。今年6月には2020年にKKWビューティーの株式20%を2億ドル(約288億円)で購入した美容会社Cotyと共同で、KKWビューティの後継と見られる高級スキンケアライン「SKKN By Kim」を立ち上げている。

カーダシアンは昨年12月、米カリフォルニア州の認定ロースクールに通っていない弁護士志望者に必須の試験「ベビーバー」に合格したことを発表した。O・J・シンプソンの殺人事件の裁判で弁護を担当した弁護士ロバート・カーダシアンを父に持つカーダシアンはサンフランシスコの法律事務所で見習いをしている。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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