ロイターやニュースメディアLaw360によると、コインベースの元プロダクトマネジャーのイシャン・ワヒ(Ishan Wahi)の弟ニヒル・ワヒ(Nikhil Wahi)が12日、ニューヨーク連邦裁判所で罪を認めた。
米証券取引委員会(SEC)は7月、ワヒ兄弟とその友人のサミール・ラマニ(Sameer Ramani)らがインサイダー取引で110万ドルの利益を得たとして提訴し、司法省は3人を通信詐欺の共謀および通信詐欺で起訴していた。
ニヒル・ワヒは12日の裁判で、兄のイシャン・ワヒから入手したコインベースの内部情報に基づいて取引を行ったことを認めた。Law360によると、判決は12月13日に下される予定という。
一方で元コインベース社員のイシャン・ワヒは、暗号通貨資産は証券ではないため、インサイダー取引には該当しないと主張する予定という。しかし、検事は12日に彼らの罪が通信詐欺の共謀であり、証券詐欺罪を適用していないと述べた。
「私は暗号通貨が証券だとは思っていなかったが、コインベースの内部情報を基にトレーディングを行うことが不正行為であることは知っていた」と、ニヒル・ワヒは法廷で述べた。
7月のSECによる提訴は、一部の暗号通貨が証券に該当するという当局の姿勢を明確にした。コインベースのブライアン・アームストロングCEOはブログの投稿で、SECの主張に反論し、司法省が証券詐欺罪を適用していないことを指摘しつつ、「当社のプラットフォームに掲載されている資産は証券ではない」と述べていた。
コインベースの株価は、暗号通貨市場全体の低迷の中で年初から67.2%下落している。ただし、9月に入りビットコインは11%上昇し同社の株価も約25%上昇している。
(forbes.com 原文)