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2022.09.10 09:30

米ショッピングモール、「体験型」施設で客足回復 5つの成功例


バレー・フェアの来店者数はイータリーがオープンした週、パンデミック発生前の2019年同月との比較で数カ月ぶりに20%以上の増加を記録。7月25日からの1週間の来場者数は、27.7%増となった。

・99ランチマーケット/ウェストフィールド・オークリッジ・モール(カリフォルニア州サンノゼ)

アジアの食材などを中心に扱うこのスーパーマーケットチェーンは今年3月、初めてショッピングモール内に出店。スーパーの店内には飲食スペースやベーカリーもある。開店日には、入店を待つ人の長蛇の列ができたという。

・サージ・エンターテインメント/ピエール・ボージャー・モール(カリフォルニア州ロサンゼルス)

ジップライン、ボーリング、レーザータグのほか、アーケードゲームなどが楽しめる子ども向けの施設「サージ・エンターテインメント」が4月に開業。

オープン前9カ月のモール内の滞在時間は、月平均51~58分だったものの、この施設がオープンした月には78分となり、その後も75分以上を維持している。

ロックダウンで「覚醒」


プレイサー・エーアイのマーケティング担当バイスプレジデント、イーサン・チャーノフスキーは、ショッピングモールの運営各社はパンデミックによるロックダウンで、重要なことを学んだと指摘している。

以前のように10年といった長期の賃貸契約は結ばず、中核となるテナント以外は短期間で入れ替えることに利点があると気付いたのだという。

また、モールなどの商業施設に期待されるものは「明らかに変化した」として、「施設のオーナーと小売業者はどちらも、創造的でありたい、試してみたい、という意欲を高めている。今後10年間は、ショッピングモールとは何かを考え直す、非常にエキサイティングな時期になるだろう」と述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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