伸び悩む従来型ソフトドリンク クラフト系ソーダの成長に期待

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多くのドリンクが出現しては消えていく中でも、バーで定番の飲み物であるソフトドリンクはいまだに健在のようだ。

市場調査会社CGA・バイ・ニールセンIQ(CGA by NielsenIQ)の「ビバレッジトラック(BeverageTrak)」のサービスによると、米国の消費者の43%はレストランやバーなどでソフトドリンクを飲んでいる。

2022年7月初めまでの12週間のデータによると、平均的な米国の飲食店はソフトドリンクから年間2万2000ドル(約310万円)近くの売り上げを得ていた。こうしたドリンクには、レモネードやジュース、ソーダなどが含まれている。

非アルコール飲料を含む食事の会計はこの時期平均53ドル(約7400円)で、人々はソフトドリンクに金を費やしていた。当然のことだが、会計の額が最も高かったのは高級レストランや高級バー、洗練された店だった。

同調査はまた(主にスポーツバーが要因ではあるものの)、栄養ドリンクが現在でも注目を集めていることを指摘した。栄養ドリンクカテゴリーの消費者の大半はそのまま飲む人が56.6%だったが、3分の1近くの32.9%は栄養ドリンクをカクテルとして消費している。これは、栄養ドリンクに関心がある人にとって成長の機会点だ。

最も人気のブランドとして君臨したのはコーラ飲料で、販売量が最も多かったソフトドリンクブランドの上位3つのうち2つがコーラだった。コーラは、高級な「洗練されたカジュアルレストラン」の販売経路でさえ首位に立ち、高級バーやレストランの高額な会計にも含まれていた。

とはいえ、ソーダが成長を続ける中でも従来型フレーバーのコーラ飲料は伸び悩んでいる。データ分析企業グローバルデータの報告書によると、こうしたフレーバーの量は2020年に4.3%減少した。

その代わりに消費者は、クラフトソーダや大麻の味を付けた炭酸水、写真に映える缶に入ったアダプトゲン(ストレスへの適応を助けると考えられる天然物質)の飲料など、より創造的な選択肢を強く求めている。
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翻訳・編集=出田静

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