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2022.09.08

高級ワイン投資の将来性に期待、Cult Wineが新技術で事業拡大へ


欧州でも、ニュージーランドやオーストラリア、そしてカリフォルニア州でも、霜害や山火事によってワイン用ブドウの一部が収穫できなくなる被害が出ている。残念なことだが、それは同時に、高級ワインの価格上昇につながっている。

事業拡大を計画


創業から15年を迎えた今年、カルト・ワイン・インベストメントは事業の拡大を計画している。年内に新たなワイン取引プラットフォーム「カルトX(Cult X)」を立ち上げる予定だ。これは、ブロックチェーン技術とカルト・ワインのデータ分析技術を用いた次世代の高級ワイン取引プラットフォームとなる。

ギアリングは、この新しいプラットフォームによって、高級ワインの価格をより透明性のあるものにしたいと考えている。消費者はより情報に基づいた意思決定ができるようになり、より公正な価格で、市場でワインを入手することが可能になるという。

カルト・ワインはこの実現に向け、ワイン情報サイトのWinesearcher.comと提携した。ワインの価格に関する過去10年分のデータに基づき、新たなプラットフォームを構築する。ワインの取引だけでなく、リミテッド・エディションや高級ワインの入手も可能にする計画だ。

「ワインの世界は、結局のところ人間関係がすべて」と話すギアリングは、ワイン投資はワインのエコシステムにとって「相加的なもの」だと述べている。つまり、ワイナリーと投資家、消費者のいずれにも、メリットがあるものだという。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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