会社のサステナビリティ計画 作成のコツとは

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筆者:最も大きなサステナビリティ改革が生まれる可能性がある会社の分野にはどういうものがありますか?

ビアンナ:会社の種類によって変わるのが理想だ。一般的には、全ての企業がサステナビリティ改革の恩恵を受けられる分野はほとんどない。

1. エネルギー調達・消費

いまだに対面で事業を行なっている企業は、二酸化炭素の排出量を減らすため再生可能でクリーンなエネルギー調達を考えることができる。

2. 廃棄物管理

全ての企業はオフィスワークやデザイン、開発に使用される資材の廃棄、削減、再利用、別目的利用、リサイクルのための廃棄物管理プログラムを設計することができる。

3. ESGの枠組みと報告

あらゆる規模の全ての会社が環境・社会・統治の方針に関する短期・長期的な目標を持つことが非常に重要だ。こうした目標は、会社の事業モデルやサービス提供を反映する必要がある。またESGの取り組みや影響を毎年報告する際には、透明かつ明確で、偽りなく説明することも同様に重要だ。

4. 多様性とインクルージョン(包摂性)

企業は従業員の幸福と生産性の向上を支援するような多様でインクルーシブな労働環境の構築に意識的に焦点を当てることができる。

5. 循環・再生型のアプローチ

再生式ビジネス手法を採用することで、企業は利害関係者を再定義し、社会革新や共同体構築に焦点を当てる地元組織と提携し、商品やサービスの循環戦略を練るため地元の企業と提携し交流することができる。

企業はこれにより、消費者も参加の上で協力して解決策を作り上げ、信頼を得て、消費者や市場投資を増やせるようになる。簡潔に言えば、企業は再生式事業モデルを採用することで良い行いをし、それにより大きな富を築くことができるのだ。

今日から始めること


効果的で長期的なサステナビリティ計画は一夜にして実現するものではない。これには戦略的計画や意識的な努力、企業の全てのレベルでの同意が必要となる。それでも正しい標的を設定すれば、あらゆる規模の企業が環境にもたらす影響を改善し、将来の世代に成功の基盤を与えることができる。

forbes.com 原文)

翻訳・編集=出田静

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