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2022.09.06 11:30

「飛行機で店に突っ込む」と脅迫 米ウォルマートの対応から学べること

Getty Images

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自社の危機管理計画で、米小売大手ウォルマートが置かれたような状況を想定している企業は、おそらくないだろう。ミシシッピ州トゥーペロにあるウォルマート店舗は3日、小型自家用機のパイロットから、飛行機で店に突っ込むとの脅迫を受けた。

米紙ワシントン・ポストによると、この店舗は市中心部のショッピングセンター内にあり、周辺には小売店、ガソリンスタンド、一戸建て住宅などが並び、2ブロック先には小学校もある。

CNNが政府関係筋の情報として伝えたところによると、飛行機は数時間にわたり市内と周辺部の上空を旋回した後、着陸。ワシントン・ポスト紙によれば、飛行機は畑に着陸し、パイロットは身柄を拘束された。

迅速に対応する


ウォルマートの広報担当責任者のチャールズ・クラウソンがCNNに語ったところによれば、同社は店舗を閉鎖し、人々を避難させた。

当局の指示に従う


クロウソンは「地元捜査当局と緊密に協力し、寄せられる疑問は警察に照会している」と語った。

最新情報を伝える


事態が収拾した後、クロウソンは声明で、「今朝発生した事態が、事故もなく、関係者全員が無事なまま収拾したことを、私たちは喜ばしく思っている。引き続き、必要に応じて地元捜査当局に協力し、他の全ての質問事項は警察に照会する」と述べた。

自発的に行動する


危機対応において自社がどんな助けを必要としているかを、自発的に確認することが大切だ。例えば広報、マーケティング、法務、人事面での支援が必要かを見極める。救急や警察、医療関係者、政府機関の支援も要請すべきかもしれない。

想定されるさまざまな危機に対処するのに必要なスキルや専門知識を、今からリストアップしておくこと。そして、自社に現在不足しているものはどれかを洗い出す。

次に、支援を求めるべき相手のリストを作成する。リストが完成したら、リストアップした外部組織との関係を構築し、相手に対して緊急時に支援を求めたいことをあらかじめ知らせておくこと。

不測の出来事を想定する


最悪の事態は、いつどこで発生してもおかしくない。企業・組織は、危機管理の計画や訓練に、そうしたシナリオを組み込んでおく必要がある。

forbes.com 原文)

編集=遠藤宗生

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