「スペースリー」は、VRコンテンツを制作、編集ができるソフトウェア。360度の撮影をするだけで空間内のサイズをAIが推定し、家具のシュミレーション配置も可能だ。
不動産、住宅分野でのVR内覧のほか、製造分野などでは工場研修向けVRの活用が進み、サービスを開始した2016年11月から5年で7000以上の事業者ユーザーが利用するようになった。
研修向けは用途が幅広く、工事現場での脚立からの落下シーン、建設用リフトでの高速道路の点検作業をゴーグルを用いて従業員に体験させる企業もある。VRコンテンツ化することで、教育時間などの研修コスト削減、習熟度アップなどの効果が出ているという。
過去1年間は大手製造業からの導入が牽引し、2021年6月対比で、MRR(月間経常利益)は約2倍に増加した。
同社のCEO森田博和(もりたひろかず)は「これから1年は不動産分野により注力していき、今後3年で同分野の売り上げをメインにしていく」という。