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2022.09.05 10:30

米配車サービスLyftに性的暴行訴訟、新たに13件

Getty Images

Lyft(リフト)は、乗車中に性的暴行を受けたという運転手や乗客からの訴えに直面している。彼らは、Lyftが彼らを保護することに失敗したと非難している。

新たな訴訟は、Lyftの乗車中または運転中に性的暴行を受けたという11人の乗客と2人の運転手によって8月31日サンフランシスコ高等裁判所に提出された。法律事務所Peiffer Wolf Carr Kane Conway & Wise(ペイファー・ウルフ・カー・ケイン・コンウェイ・アンド・ワイズ)が原告全員の代理人を務めており、同事務所のパートナーであるトレイシー・コーワンは声明で「彼らが耐えた痛みや苦痛を元に戻すことはできませんが、彼らの話を共有することでLyftに話を聞かせ、Lyftに利用者を保護させ、今後Lyft乗車中の暴力行為の数を激減できることを願っています」と述べた。

原告の1人であるLyftのドライバーであるエリカ・ガルシア・ガリシアは、ある男性客が、彼女が電話番号を教えないと目的地で降りることを拒否したと、法廷提出書類に記述している。彼女は何度も彼の誘いを丁重に断り、車から降りるよう求めたと報告している。ガルシア・ガリシアは、その客が前に乗り出し、彼女の胸を触り、キスをするため彼女の頭を自分の方に引き寄せたと主張している。彼女の申告によると、彼女は男の顔にハンドサニタイザーを吹きかけた後、やっと自由になることができたそうだ。

運転手のエイミー・コリンズは、男性客が彼女の胸についてコメントし、彼女が席に戻らせようとしたにもかかわらず「彼女の座席に向かってじりじりと前進し、彼女の腕を触り始めた」と申立書に記述している。コリンズは「男性客はその後、後ろから彼女の座席に体を押し付け、両腕で彼女の周りに手を伸ばし、彼女の胸を無理矢理触り始めた」と主張している。彼女が押し返すと、その客は彼女の首に手を回して首を絞めその後、目的地に着くまで彼女の胸を触り、彼女を座席に押さえつけたと彼女は主張している。

Lyftの乗客だったキャサリン・ラスタは「乗車開始から5分もしないうちに、運転手が不適切な発言をし始め、ホテルの部屋を取って覚せい剤を吸ってセックスしたいと言い出した」と主張している。彼は乗車中ずっと性的な誘惑を続け、目的地に着くとドアをロックし、彼女の手から携帯電話を奪い、性的暴行を加えた。彼はまた「誰にもいうな、お前がどこに住んでいるか、お前の友人が今どこに住んでいるか知っていることを忘れるな」と言って彼女を脅したと、法律事務所の声明文にある。

他の10人の性的暴行被害者も女性乗客で、匿名で訴えを起こした。彼らのケースには、運転手が乗客を自宅に連れ込み、体を触ったり自慰行為をしたという疑惑が含まれている。
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翻訳=上西 雄太

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