これにより、両者に共通するイニシャル「RF」を2乗した「RF2」のロゴがあしらわれたコラボモデルが、スイス生まれのシューズメーカー「オン(On)」から発売されることになった。RF2という名前にはもうひとつ、オンコートとオフコート、それぞれに適した2モデルのスニーカーが新たに発売される、という意味も込められている可能性もある。
フェデラーはこれまでも、オンと共同開発したコレクション「ザ・ロジャー(THE ROGER)」を展開し、オフコート用の3モデルとプロ・バージョンの1モデルを発売している。プロ・バージョンについては、フェデラー自身に加え、レイラ・フェルナンデス、ジャック・ソックといったプロ選手も試合で採用している。
さらに今回、ファイグとのコラボにより、このシリーズは次の段階に入った。プロ・モデルには、オフコートのライフスタイルにもフィットする新デザインが採用され、THE ROGER Clubhouseにはミッドカットモデルが新たに加わることになったのだ。さらに、この新たなリリースのハイライトとして、スペシャルエディションの発売も決定した。
4色で展開されるクラブハウス・ミッドの誕生を祝して、キスでは8月29日に「ザ・ロジャーRF2セット」が550ドルで発売された。これは、ファイグの手による新たなデザインが採用された「THE ROGER Pro」と、クレーコート用のレッドクレーで加工された「THE ROGER Clubhouse Mid」という、2つの新製品をセットで販売するものだ。
クラブハウスがクレーで加工されているのは、フェデラーがプロテニス選手としてのキャリアをスタートさせた時期にオマージュを捧げた趣向だ。「最初に出たチャレンジャーツアーの試合もクレーコートだったし、最初のサテライトツアーもクレーだった。そして、初勝利を飾ったのもクレーコートだった。そういうわけで、いつもクレーが最初だった」とフェデラーは回想している。