キャリア・教育

2022.09.06 15:00

「地球に恩を売ってしまおう!」 のんが考えるSDGs


SDGs People第1号として過ごしてきた2年間。彼女が感じていたのは「SDGsって、別に無理して勉強しなくてもいいんじゃないかな」ということだった。

「私も最初は思いました。『SDGsって、めちゃくちゃお金を持っている人とか、たくさんの人を動かせる人じゃないとできない、とっても大それたことなんじゃないかな』って。でも、そんな自分がアップサイクルから始められたように、共感できるところから始めたらいいと思う。

17項目のなかには、必ずその糸口があるはずです。そこを入り口に掘り下げていくと、なんか、隣のSDGsも気になってきたりして。『え、これもSDGsなんだ!』とか、『あ、もう私、すでにやってるかも』って、そうやって芋づる式にSDGsについて知っていけばいい、始めていけばいいと思います」



自らのブランド『oui ou』の狙いの1つが、「推しと暮らせる楽しさ」と、アップサイクルというSDGsのアクションを融合させること。それをのんは、「自分も幸せになるんだけど、地球のためにもなるというお得感というか……」と話す。

「『SDGsって実行できたら、自分もすっごく気持ちいいんだよ』って、そんなふうに捉えることができれば、みんな無理なくやれると思っているんです。SDGsについて、私が常々言っているのは、『地球に恩を売ってしまおう!』ってこと。それぐらい大きな心のほうが、きっと楽しいと思うし、そうやって、みんなの生活の一部になっていったらいいなと思っています」


のん◎女優・創作アーティスト。1993年兵庫県生まれ。 2016年公開の劇場アニメ「この世界の片隅に」で主人公・すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭「審査員特別賞」を受賞。作品は同映画祭で作品賞、第40回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞を受賞した。2017年に自ら代表を務める新レーベル『KAIWA(RE)CORD』を発足し、シングルやアルバムをリリース。2020年ジャパンSDGsアクション推進協議会により、SDGs People第1号に選出。2022年2月に自身が脚本、監督、主演の映画作品「Ribbon」を公開。2022年夏、映画「さかなのこ」、秋には映画「天間荘の三姉妹」が公開予定。

文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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