イーロン・マスク以外にも、米国の子だくさん富豪たち

イーロン・マスクと息子の「X Æ A-12」(Getty Images)

世界一の富豪、約2500億ドル(約34兆円)の資産を保有するイーロン・マスク(51)には、生後10週間で死亡した第1子を合わせると、3人の女性との間に10人の子ども(双子が2組、三つ子が1組)がいる。

うち1組の双子は、2016年にマスクが共同創業したニューラリンク(Neuralink)の幹部だったシヴォン・ジリスとの間に、昨年11月に誕生した。そのわずか1カ月後には、以前交際していた歌手のグライムスとの間に、代理出産で第2子となる娘が生まれている。

マスクは、「米国人はもっと子どもを持つべきだ」と主張している。ジリスが出産した双子のことが報じられた直後には、ツイッターに「人口減少の危機を救うために最善を尽くしている」と投稿。「出生率の低下は文明が直面する最大の危機だ」とコメントした。

ただ、マスクのこの発言は、支持する人も多かった一方、多くの議論も呼んでいる。実際のところ、移民の増加や寿命が延びたことのおかげもあり、米国の人口は年々増加しているのだ。

また、マスクは5月には、「裕福な人になるほど子どもの数が減る」と発言したが、それは誤りだ。フォーブスが米国のビリオネア(保有資産10億ドル以上)700人以上について調べたところ、子どもの数は平均2.3人だった。

また、子どもがいるビリオネアに限定してみると、平均は3.1人となる。これに対し、2020年の米国の全世帯の子ども(18歳未満)の数の平均は、1.93人だった(Statista調べ)。

子どもが7人またはそれ以上いる米国のビリオネアは、映画監督のスティーブン・スピルバーグやMLBニューヨーク・メッツのオーナー、スティーブ・コーエンなど、22人いる。

自力で財を成した「セルフメイド」の女性富豪の資産ランキング第1位のダイアン・ヘンドリクス(屋根材メーカー、ABCサプライ共同創業者)と4位のマリアン・イリッチ(リトル・シーザーズ・ピザ共同創業者)にも、7人の子どもがいる。

すべての子どもたちが同じパートナーとの間に生まれている富豪もいる一方、マスクや化粧品大手レブロンの会長、ロン・ペレルマンのように、複数のパートナーとの間に子どもをもうけている富豪もいる。
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編集=木内涼子

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