こうした若者は、次のことを知る必要がある。
1. 起業家にはオフがない
起業家はかつて、生まれつき営業の才能を持った人だと考えられていた。生まれつきの社交家で、誰とでも話せる能力を持つ人だ。しかし、もはや必ずしもそうではなく、「オン」であることには新たな定義が生まれている。
以前は直接対面で連絡を取ることが全てだったが、現在ではソーシャルメディアにより、非常に内向的な人でも人脈を広げることが可能になっている。しかしそのためには、「オン」でなければならない。起業家は、自分の周囲で起きていることを常に理解している。
2. 起業家は自信を持っている
起業家に共通するもう一つの特徴は自信だ。起業家はより決断力があり(リーダーシップの大きな資質の一つだ)、自らのビジョンを強く信じている。応援してくれる人がいるのは素晴らしいが、成功させるには最終的に自分で自分を信じなければならない。
真の起業家は、全てが成長の機会だと信じているので失敗を失敗と考えない。失敗したことに一時落胆することがいけないわけではないが、失敗について考えるときには同時にイノベーションを起こしている。
3. 起業家は絶対に諦めない
全ての起業家に共通することは諦めないことだ。連続起業家は一つのアイデアから次のアイデアへと移るかもしれないが、いつも行動している。失敗したら立ち直り、異なる方法を使ったり異なる人と話したりしてもう一度挑戦する。
大半の起業家が最初からうまく行くわけではない。プロジェクトに手を加えるうちに成功についてひらめく瞬間があり大金を稼ぐという考えは魅力的かもしれないが、これは現実ではない。アイデアはいくつものバージョンを経験し、その起業家は一度以上拒絶された可能性が高い。
ここでは小企業と起業について多くのことを議論したが、その違いは何だろう?
小企業は地元のレベルで活動する一方、起業家は革新的なアイデアを市場にもたらし現状を破壊することを望んでいる。また、それほど小さくない違いとして、小企業の所有主は「十分だ」という地点に達するが、起業家はその地点に決して到達しないことが挙げられるかもしれない。
現代の2人の真の起業家は、イーロン・マスクとジェフ・ベゾスだ。この2人はそれぞれ、世界で最も裕福な人物の1位と2位であるにもかかわらず、イノベーションを続けている。
これは、小企業の所有者に起業家と同じ根性ややり抜く姿勢がないこと、あるいはこうした人が同じ見返りを得られないことを示しているわけではない。これらは小企業の所有者も同じで、こうした人は私たちの経済成長に欠かせないものだ。
あなたがどう考えるにせよ、起業には多くの勇気が必要だ。しかしそれには見返りがある。
(forbes.com 原文)