地元石窯ピッツアと妻のサラダ ミラツク西村勇哉の推しメシ

「ピッツァパーラー タウポ」の石窯ピッツア

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を探るシリーズ。

今回は、NPO法人ミラツク代表理事や、エッセンス代表取締役を務める西村勇哉さん。大阪大学大学院にて人間科学の修士を取得後、人材開発ベンチャー企業、公益財団法人日本生産性本部を経て、2011年NPO法人ミラツクを設立。セクター、職種、領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と、大手企業に対する新事業の開発支援、及び研究開発プロジェクト立ち上げの支援を行っており、未来構築の設計や未来潮流の探索にも取り組んでいる。

2021年、エッセンスを設立し、先端研究者メディア「esse-sense.com」のリリースをはじめ、知のアクセスを実現する”KnowledgeTech”の推進に取り組む。大阪大学社会ソリューションイニシアティブ特任准教授も務める。又、現在、大阪大学人間科学研究科後期博士課程(人類学)に在籍中。



滋賀県大津市に在住する西村さんの「推しメシ」は、2つある。近所にある小さなイタリアン「ピッツァパーラー タウポ」のピッツァは、「生地もソースにもこだわって、石窯で焼かれた本格派です。我が家では、ヘビロテして家族で通っています」。お気に入りは、イベリコ豚ベーコン&オニオンのピッツァ。分厚くカットされたジューシーなベーコンとフレッシュなトマトソースとチーズが絶妙なバランスで溶け合った看板メニューだ。

又、もうひとつの「推しメシ」は、奥様お手製のアボカドとマグロのパワーサラダ。「ポキをベースに作られた、アボカドとマグロのぶつ切りとミニトマトがたっぷり入ったサラダで、醤油をまぶして食べます。疲れた時に食べるアボカドは、私にとってパワーをチャージするエネルギー源です!」。

アボカドとマグロを醤油味の調味料に漬け込んだポキは、ハワイアンにとってのソウルフード。ハワイの海と空に魅了されて、20代の頃からから毎年1カ月ハワイにコンドミニアムを借りて滞在していた西村さんには、思い出のメニューでもある。

「滞在中は、スーパーに行って食材を買い、キッチンでご飯を作っていました。スーパーに必ず置いてあるのがポキ。あそこのポキは美味しいとか、ここの味付けが好きだとか、ハワイでは2日に一度は食べていました」。コロナ禍で、なかなかハワイに出掛けられないこの数年。西村さんが仕事に疲れてメールを送った日の夕食では、食卓にそっと並ぶのが、奥様お手製のアボガドサラダだそう。そんなエピソードもあり、アボカドとマグロのパワーサラダは、西村さんにとって、ハワイに思いを馳せる愛情が詰まった「推しメシ」だ。


奥様お手製のアボガドサラダ

「幼い頃に曽祖母が作ってくれたよもぎ餅から始まり、祖母が誕生日に振る舞ってくれたケーキや、肉好きな父親が焼き手になって団欒した焼肉」等、食にまつわる西村さんの記憶は、いつも大切な人との思い出と共に繋がっている。

「阪大生の頃は、ビリヤード台の使用料が無料だった洋食屋『カピタン』のオムライスもよく食べていたものです。弓道部の仲間と集団で押しかけても気持ちよく迎え入れてくれた太っ腹の店主のご厚意で、大学時代は大変お世話になりました」。

又、生死をさまよって長期入院した時に1カ月の絶食が明けて、1分粥から始まり、3分粥、5分粥となっていき、全粥になった時の感動!美味しいを通り越して一生忘れられない食事だったという。「私にとって『推しメシ』は、『これ食べて元気になって!』と、背中をポンと押してもらえる存在。完食した後、心も体も2倍、元気になれているのです!」

ピッツァパーラー タウポ
滋賀県大津市におの浜2-2-5 大津スカイハイツ1階
077-527-8625

文=中村麻美

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