このニュースを最初に報じたCNBCによると、ブルームバーグ記者のMark Bergenが執筆した9月6日発売予定の書籍『Like, Comment, Subscribe:Inside YouTube’s Chaotic Rise to World Domination(ユーチューブが世界を制覇するまでの波乱に満ちた舞台裏)』には、ウォジスキが2014年にテスラのCOOになるための交渉を行っていたとの記述があるという。
グーグルの最初の従業員の1人である彼女は、最終的に同社に留まることに決め、2014年からユーチューブのトップを務めている。フォーブスはこの件でグーグルとテスラにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
フォーブスはウォジスキの保有資産を7億6500万ドル(約1060億円)と試算しており、彼女は米国で32番目に裕福なセルフメイド(叩き上げ)の女性富豪となっている。
ウォジスキとの交渉が行われたとされる2014年当時、テスラは現在のような大手企業のポジションには程遠く、年間の納車台数はわずか3万台強だった。現在は年間100万台近くを納車するテスラのCEOのイーロン・マスクは2551億ドルの資産を持つ世界一の富豪だが、当時の資産は84億ドル程度だった。
ウォジスキはユーチューブの大規模な成長を主導し、同プラットフォームを月間ユーザー数20億人にまで成長させた。グーグルの共同創業者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジは、1999年にグーグルに入社した彼女のメンロパークの自宅のガレージで1998年に同社の検索エンジンを開発したとされる。
ウォジスキの妹で遺伝子検査サービス23AndMeの創業者でCEOのアン・ウォジスキは、2007年から2015年までグーグルの共同創業者のブリンと結婚していた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、マスクがブリンの2番目の妻のニコール・シャナハンと不倫し、その後の夫妻の離婚につながったと報じたが、マスクとシャナハンの双方はこの報道を否定している。
(forbes.com 原文)